2022年1~4月にCREA WEBで反響の大きかった記事ベスト7を発表します。グルメ部門の第3位は、こちら!(初公開日 2022年2月12日)。
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![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/1280wm/img_fb62236fcb0681c456577f8fb1e4cc27129625.jpg)
よもぎ餅の専門店を見つけました。その名も「よもぎや」は、阪急電鉄箕面線牧落駅から箕面駅に向かって線路沿いを歩くこと、約6分。白い暖簾が揺れる、茶店のようなお店です。
![店内。ご主人・久林千恵美さん。奥の工房でよもぎ餅を手作りしています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/1/1280wm/img_514218192de5c82fe4173dd74cae61a5127938.jpg)
店主・久林千恵美さんは、鹿児島県徳之島生まれ。
「島では、春にヨモギを摘んでよもぎ餅を作って食べます。たっぷりのヨモギと餅米、黒糖だけで作るフチムチは、島伝統のおやつです」とにっこり。
![できたてのよもぎ餅(餡入り)。きな粉を餅取り粉として使っています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/3/1280wm/img_333e9161d127bef2cf1d01635989bc72178262.jpg)
店の奥の工房で、よもぎ餅作りを見せていただきました。
![よもぎ餅の材料。ヨモギと北海道産小豆、国産餅米と徳之島の黒糖など。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/1/1280wm/img_b1730a30915c6e93a3fcc2fec6498aae132600.jpg)
材料は、国産の餅米と徳之島の黒糖(ザラメ)、そして、国産のヨモギ。餅米の半分量を入れるので、「箕面で暮らす自身の畑のヨモギを摘んで冷凍したものだけでは足りなくて」と久林さん。今も徳之島で暮らす友人が送ってくれる黒糖を使っているのも特徴。
![つきたてのよもぎ餅は鮮やかな緑色。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/a/1280wm/img_8ad18ee2fc46faed6d93988860bb5ff8139296.jpg)
餅つき器でつき上がったお餅は、濃くて鮮やかな緑色。餅取り粉に国産のきな粉を使うのは、「香ばしくて、おいしいから」と久林さん。お餅が柔らかいうちに、くるくる手早く丸めます。
![1個1個、久林さんが手で丸めます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/1280wm/img_23fdf07277c8ab81e128c818253bb48b154652.jpg)
続いて、北海道産小豆を使って甘さ控え目に炊き上げた餡を広げた餅生地にのせ、折り畳むように包んで、餡入りを仕上げます。1個1個丁寧に包装。できたてがお店に並びます。
![餡入り。餡を入れて餅を折りたたむようにして包みます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/2/1280wm/img_3243fdf6b22b280cd165e38459703912129988.jpg)
「徳之島では餡なしなのですが、本土は小豆餡入りが一般的なので、両方を作っています。島出身の方が、懐かしいと遠方から訪ねてきてくださるんですよ」と久林さんはうれしそう。
2022.05.07(土)
取材・文=そおだよおこ