休眠から目覚めた木や草が花を咲かせ、景色を鮮やかに染め上げる春がやってきました。
「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年春篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく春色の景色をお楽しみください。
今回は、青森県観光企画課主査の豊川恭加さんが選ぶ、春の風景をご紹介します。
◆岩木山麓の菜の花畑
百名山の一つに数えられる、青森県の最高峰・岩木山。山の麓には見渡すかぎり菜の花畑が広がっており、春になると一面が菜の花の黄色で染め上げられる。
「青森の春の風物詩として、毎年多くの観光客が訪れる鰺ヶ沢町山田野地区の菜の花畑。
岩木山の残雪と、どこまでも広がる鮮やかな黄色い菜の花畑の組み合わせは、この時期だけの絶景です。
連作障害を避け、植える畑を変えるなどして、地元農家の方々がこの美しい景色を守っています」(青森県観光企画課主査の豊川恭加さん)
※見ごろの時期:5月上旬~下旬
岩木山麓の菜の花畑(いわきさんろくのなのはなばたけ)
所在地 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町山田野地区(岩木山麓)
http://www.ajiiku.jp/category/detail.html?cid=1&aid=00002868
◆岩木川河川公園の桜と岩木山
板柳町にある岩木川河川公園は、例年4月になると、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなどが咲き誇る桜の名所。
こちらの公園では、「津軽富士」とも呼ばれる美しいフォルムの山、岩木山と桜とのコラボレーションによる絶景を楽しむことができる。
夕陽に染まる空と桜、まだ雪が残る岩木山が作り出す幻想的な夕景も必見。
岩木川河川公園の桜と岩木山(いわきがわかせんこうえんのさくらといわきさん)
所在地 青森県北津軽郡板柳町板柳字川面
2022.03.29(火)
文=CREA編集部