60年ぶりの御遷宮でよみがえった出雲大社とともに神々の住む聖地・出雲は今、喜びと活気であふれている。
5月に本殿遷座を終え、大国主大神も生まれ変わった今こそ、最強の縁結びの神様をめぐる出雲の旅へ出かけよう! 今回は出雲大社を紹介。
出雲大社(いづもおおやしろ)
主祭神/大国主大神
「平成の大遷宮」でよみがえった
見るものを圧倒する大社
古事記では国造りの神、大国主大神が天照大御神に国を譲り、このとき創建された天日隅宮(あまのひすみのみや)が出雲大社の始まりと記される。その壮大なスケールを物語る高さ24m、大社造りの本殿は国宝。今回、60年ぶりの「平成の大遷宮」では5年をかけて修造され、約130年前の大屋根も再現されるなど、より美しく荘厳さを増した。5月10日の本殿遷座祭でご神体もかえり、見上げるほどに大国主大神のパワーを感じさせる。
【知っておきたい神様プロフィール】
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
須佐之男命の子孫と伝わり、だいこく様と慕われている国造りの神。数々の試練で命を落としてはよみがえり、国土を築き上げた後、それを天照大御神に譲った国譲りの神でも。目に見えない世界を司る幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)ともされ、あらゆる幸せの縁を結ぶ霊力と慈愛の心で人々を守っている。
2013.08.28(水)
text:Sachiko Yamazaki
photographs:Mika Sasaki (blowup studio)