60年ぶりの御遷宮でよみがえった出雲大社とともに神々の住む聖地・出雲は今、喜びと活気であふれている。

 5月に本殿遷座を終え、大国主大神も生まれ変わった今こそ、最強の縁結びの神様をめぐる出雲の旅へ出かけよう! 今回は須佐神社を紹介。

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須佐神社(すさじんじゃ)

祭神/須佐之男命・稲田比売命・足摩槌命・手摩槌命

出雲屈指のパワースポット。須佐之男命の御魂鎮めの地

 出雲国風土記で、須佐之男命が最後の開拓をしたこの地を気に入り、土地に自分の名前の「須佐」とつけ、自らの御魂を鎮めたとされる霊地。須佐之男命の御魂を祀る神社は全国唯一であり、妻の稲田比売命とともに、八岐大蛇退治に登場する二柱の神様が祀られている。本殿裏の樹齢1300年といわれる大杉をはじめ、自然の清らかな生気にあふれ、誰もが元気になるパワースポットと名高い。

【知っておきたい神様プロフィール】

須佐之男命(すさのおのみこと)
 素盞嗚尊とも記され、名前のごとく、荒む(すさむ)猛々しい神として知られる。高天原を荒らして姉の天照大御神を困らせ、高天原を追放されるが、出雲国に降りて八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して、一躍ヒーローの善神に。これにより櫛名田比売と結婚して出雲国を治め、五穀豊穣をはじめ、開運や縁結びのご神徳で知られる。

櫛名田比売(くしなだひめ)
 奇稲田姫(くしいなだひめ)とも記され、出雲の国の乙女の花とうたわれた姫神。八岐大蛇に生けにえとして捧げられるところを出雲国に降りた須佐之男命によって助けられ、妻となる。五穀豊穣の神であり、幸せな結婚から縁結びや子授け、夫婦和合のご神徳も。八重垣神社では稲田姫命とされ、その姿が描かれた壁画などが残り、国の重要文化財に。

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2013.08.31(土)
text:Sachiko Yamazaki
photographs:Mika Sasaki (blowup studio)

CREA 2013年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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