脳神経内科医師・内野勝⾏先生の著書『脳のおそうじスープ』によれば、加齢や長引く自粛生活で、衰えを感じる脳には、「脳のクリーニング」が効果的だそう。実は、脳には若いころから、少しずつ「アミロイドβ」という“脳のゴミ”がたまっています。すると脳神経が破壊され、脳の老化や認知症のリスクが上がることに。

 そこで、“脳のゴミ”を排出し、溜めないような生活習慣を身につければ、リスクをグッと抑えることも可能なのだとか。そして、その最も簡単な方法が、脳によいとされる栄養素を含んだスープを1日1杯摂ること。

 内野先生に基本のスープの作り方を伺った前篇に続き、後篇では脳のおそうじに加え、気になる症状にも働いてくれるアレンジレシピを特別に公開します!

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●アレンジレシピで+αの効果も!

 脳のおそうじに加え、気になる症状にも働いてくれる簡単レシピをご紹介!

【興奮を鎮める】牡蠣とほうれん草のミルクスープ 281kcal(1人分)

【ポイント食材】

・牡蠣 … マグネシウム
・牛乳 … カルシウム、ビタミンB1

 抗ストレス効果が高い成分を豊富に含む食材をたっぷり使ったスープです。不足すると脳の神経が興奮してイライラが悪化すると言われるカルシウムや、カルシウムの吸収を促すマグネシウムといったミネラルを摂ることができます。

【材料】(2人分)

・脳のおそうじスープの素 … 120g
・牡蠣(冷凍) … 200g
・ほうれん草 … 50g
・水 … 100ml
・牛乳 … 300ml
・バター … 20g
・れんこん … 50g
・塩 … 小さじ1/4弱
・桜えび … 大さじ2

【作り方】

(1) ほうれん草は4センチ幅のざく切り、れんこんは皮をこすり洗いし(アルミホイルなどでこすればOK)、皮ごとすりおろす。

(2) 鍋にスープの素、牡蠣(冷凍のまま)、水を入れて蓋をしてひと煮立ちさせ、牡蠣が解凍されたら、ほうれん草を入れてざっくりと混ぜながら火を通す。

(3) 全体がしんなりとしてきたら、牛乳とおろしたれんこんを加える。ひと煮立ちしたら塩を加えて味を整え、火を止める。最後にバターを入れて溶かす。盛り付けて桜えびをちらす。

2022.03.20(日)
文=内野勝⾏