Keyword「プリンセス出産記念」
b ナチュラルなカバー力でキメを整え、“プリンセスベビー肌”を実現するファンデーション。タン・クチュール・コンパクト 全6色 各¥7140/パルファム ジバンシイ(9/6発売)
c 1日で“大人毛穴”が目立たなくなる、ハリ創造美容液。SK-IIステムパワー エッセンス 30ml ¥11970(編集部調べ)/マックス ファクター(9/5発売)
d 美しい扇が立体的に施されたフェイスパウダー。品と輝きのある肌に。シマリングプレスト パウダー 101 ¥6300(9/6発売・数量限定品)/レ・メルヴェイユーズ ラデュレ
e・f 唇を染めるように色づく、リキッド状リップカラー。リップステイン(e ガーランド、f クリムゾン)各¥2940 /アディクション ビューティー
ジバンシイから、“プリンセスベビー肌”に仕上げるファンデーションがデビューする。それは言うまでもなく、格上の赤ちゃん肌。ベビースキンは、女にとって永遠の憧れで、美肌の代名詞となってきたが、スキンケアやファンデの進化とともに、赤ちゃん肌だって進化する。
“絹のおくるみで育った赤ちゃんはやがて美人になる”……そんな“言い伝え”があるのは、育った環境が人をつくることの証し。何より直接肌に触れるものが肌を育てるのは、女ならわかるはず。だからロイヤルベビーの肌は、大切に大切に育まれたから、赤ちゃんなのに高貴な香りと発光するような輝きを放ち、赤ちゃんなのに端正。とりわけふっくらしなやかで、ほのかな紅潮も美しい。まさに玉のような赤ちゃんのもつ、玉の肌。大人の女が目指すべき、理想の肌と言えるはず。
ジバンシイがプリンセスベビー肌仕上げを掲げたのは、英王室ベビーにあやかるばかりじゃなく、いよいよ高貴なベビー肌をつくるベーステクノロジーが実現した証し。大聖堂で洗礼を受ける時のロイヤルベビーを思い浮かべてほしい。教会の天窓から絹のシフォンをかけたような光のシャワーが注がれる光景を。そんな聖なるキメ細かさを実現するのが、このプリンセスベビー肌づくりなのである。
決め手はふわふわの綿毛のようなソフトパウダーをマグネットのように肌に上手に密着させるテクノロジー。あらゆる欠点がふんわり上品にカバーされる上に、光のシャワーを纏ったような肌になるのだ。加えて“ジッパー”でつながれたのは“プリンセスベビーピンク”。既成の肌色だけでは決して再現できない、高貴なベビー肌の美しすぎる紅潮と透明感と発光感を同時にもたらすための“隠し色”である。ともかく今秋ロイヤルベビー肌をひと塗りで纏えるなら、纏わない手はない。
そして同様にロイヤルベビーの玉の肌を再現するために必要なのが、まずラデュレの肌づくり。まさに姫のドレッサーに置かれているようなエッグ形のクリームチークとパウダー。ラデュレはもともと貴族的な美を再現するという新しいスタンスで物づくりをしているから、ラデュレでメイクすると、自ずと高貴な顔ができ上がる。内から湧き出すような上質な血色と、聖なる光のシャワーを浴びたようなキメ細かさを装うコンビである。
また、高貴な赤ちゃん肌をつくる美容液は、記録的な大ヒットとなったSK-IIステムパワーの第2弾。毛穴の中をハリで満たして、毛穴の見えない肌をつくるステムパワーエッセンスを。最後に、透明度が高く、やはり内から血色が湧き出すような見とれるほどフレッシュな唇をつくる、アディクションのグロス。このセットをロイヤルベビー誕生記念として提案したい。
齋藤薫 Kaoru Saito
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『Theコンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2013.08.30(金)
text:Kaoru Saito
photographs:Yasuo Yoshizawa