手で持ってガブリと食べる気軽なパイにはまっています。ザクザク食感のパイを片手に、マグカップの紅茶やコーヒー、日本茶を飲みながらのおやつタイム。種類が多くて、毎日食べても飽きません。
そんな焼きたてパイの専門店は、その名も「エブリパイ」。黄色いテント、フラッグが目印の小さなお店です。場所は、阪急電鉄神戸線・六甲駅から北西に徒歩約6分。
開店の11時。2組も入るといっぱいの小さなお店のショウケースには、朝から次々に焼き上げられたパイがずらり。
「パイはひとりで作っており、数に限りがあるため、お電話でご予約いただいた分のお取り置きを優先しています。なので、店頭では、ご予約分を確保した後にご用意できる分を販売させていただいています」と、店主・甲谷鈴さん。当日朝9時から電話で予約するのが確実です。
パイの色々をご紹介しましょう。
片手で持って食べやすいハンドパイは、定番が4種類。
「アップルパイ」のフィリングは、国産リンゴを薄切りしてビートグラニュー糖とオーガニックシナモンで煮込んだもの。ほのかにシナモンが香り、あっさり優しい味。
「チョコレートパイ」は、ベルギー産チョコレートクリームをたっぷり包んでいます。甘さ控え目で大人好み。
合い挽き肉を使ったトマト風味の「ミートパイ」は、老若男女みんなが好きな味です。
「グラタンパイ」は、タマネギとベーコンでシンプルに作ったグラタンを、チーズと共にたっぷり包んだ一品。オーブントースターで少し温めると軽食にぴったり。冬に登場して好評で、具材を変えて春以降も展開するのだそう。
カップに入ったミニパイは、季節や素材の入手に合わせて種類が変わります。
「レモンクリームチーズ」は、国産レモンを使用した自家製レモンクリームとクリームチーズの鉄板コンビ。さわやかな酸味とまろやかな味わいに女性リピーターが多く、準レギュラー化。
こしあんとお餅を包んだ「あんもち」は、まろやかで食感も楽しい和洋折衷。オーブントースターで軽く焼くとよりおいしくなりました。
「金柑と白餡」は、シロップ漬けにした金柑の風味と香りをそのまま1粒、白餡と一緒に焼き込んであります。金柑の渋みが大人好み。日本茶によく合います。
「ラズベリーチョコレート」は、さっと煮た甘さ控え目のラズベリーの酸味が際立ちます。チョコレートクリームでまろやかなおいしさ。
「ストロベリーホワイトチョコ」は、ビートグラニュー糖でさっと煮たイチゴと、ホワイトチョコを合わせたカスタードクリーム。女性好みのキュートな一品です。
「キャラメルナッツパイ」は、甘くほろ苦いナッツのザクザク食感が好まれてリクエストが絶えず、定番に。
他にも、ピーカンナッツや栗の渋皮煮を丸々1個包んだ「マロン」、白桃を使った「ピーチカスタード」や「バナナカスタード」、ドライトマトのオイル漬けをチーズと合わせて包んだ「トマトとバジル」などなど、季節だけのパイも色々登場して、専門店ならではの楽しさがあふれています。
2022.03.13(日)
文・撮影=そおだよおこ