「ユーモラスで愛おしい猫の日常」をテーマに掲げ、思わず目を細めてしまうような愛くるしい猫の姿をキャッチする、猫写真家・関 由香さん。

 2月22日の猫の日にちなんで、本日より2月28日までの1週間を「猫ウィーク」とし、毎日1本ずつテーマ別に関さんの猫フォトギャラリーを大公開!

 初回は関さんインタビューと、躍動感あふれる猫の写真を集めた猫フォトギャラリー「スーパーキャッツ」篇をご紹介。


猫写真家・関 由香さんインタビュー

「可愛いよ」「すごく素敵だよ」って声がけしながら撮影します

Q.猫の撮影をはじめるようになったきっかけを教えてください

 12歳の時、貯め続けていたお年玉を初めて使って、猫の写真集とコンパクトカメラを購入してから「ねこ写真家」になる夢を抱いていたと思います。

 大人になり、本格的にカメラを始めてまだ間もない頃、下町の写真を撮っている時に、道で小石を並べてねこの似顔絵を作っている女の子に出会いました。

 すると、どこからか猫がやってきて、似顔絵の前でちょこんと座り、似顔絵を一目見ると、またどこかへ行ってしまいました。

 ほんの数秒の出来事だったのですが、その不思議な体験がきっかけで、やはり本格的に猫を撮ってみたいと思い始めたのです。

Q.猫の写真を撮るときに工夫している点は?

 技術的な面で言うと、小さな音を鳴らして注意を引いたり、動きがある時は連写で撮影したり、気持ち的な面で言うと、とにかく愛情を持って接することを大切にしています。

 「可愛いよ」「すごく素敵だよ」ってポシティブな声がけをして、猫ちゃんをたくさん褒め、ねこを緊張させないように、私自身も笑顔でリラックスして、一緒に楽しみながら撮影をさせてもらっています。

 いつも通りの自然な姿を撮影したいので、その場に溶け込むようにじっと待つことも。透明人間になりたいなとよく思います(笑)。

Q.猫を撮影するとき、絶対にやらないようにしていることは?

 ネガティブな言動をしないこと、しつこいアプローチは絶対にやらないようにしています。撮影は、とにかく猫ちゃん中心。

 “撮らせてもらっている”という気持ちを念頭に、少しでも「もう撮影は嫌だよ」といった素振りがあれば、中断。その後は自分からアクションを起こさずに、猫ちゃんの方からアプローチがあるまで忍耐強く待ちます。

2022.02.22(火)
撮影=関 由香