愛猫にはいつまでも健康で長生きしてもらいたいもの。そのヒントを凝縮した『ネコのカラダにいいこと事典』(監修:臼杵 新)から、ネコの健康と長寿に役立つ情報をお届けします。
ネコの回復力アップや体調を整える超カンタン・マッサージ法
マッサージのコツと注意点
●背中の皮をつまみあげる
背中の中央には、気の道(経路)とたくさんのツボがあります。そこを刺激するため、両手で背中の皮をぎゅっとつまみあげましょう。時間は5~10秒程度。多くのツボを一度に刺激し、体調を整える効果があります。
●前脚をむぎゅむぎゅ
まず左右の前脚を握り、交互に軽く力を入れます。次に脚の表側に親指、裏側に人差し指の第2関節を当ててテンポよくマッサージ。左右とも6~10回続けます。足裏にあるたくさんのツボを刺激することで血のめぐりがよくなります。
●爪のつけ根をモミモミ
中央にある大きな肉球をぎゅっと押すと爪が出てきます。その爪を親指と人差し指でつまんで1本1本もみます。めやすは各6~10回。このマッサージは、脳の活性化とカラダにたまった疲れを取る効果があります。
●爪の周囲の皮膚にも注意
見落としがちですが、爪の周囲がひどい炎症を起こして化膿していることがあります。爪マッサージのときは、周囲の皮膚の様子も見てみましょう。
注意点
空腹でイライラしているときや眠そうなときは、ネコマッサージはひかえましょう。また、ネコが嫌がったり、痛がったりしたら、無理は禁物。マッサージ嫌いになってしまわないように、その日の体調を見ながら、ネコのペースに合わせて行いましょう。
プラスニャンPOINT
やみくもに強く押すのはNG。まずは自分の腕をマッサージすることで、力加減を確かめましょう。込めるのは力ではなく「愛情」であることをお忘れなく。マッサージは1日10分がめやす。最初は、1日5分からでいいので、ゆっくり慣れさせていきましょう。
◆監修者紹介
臼杵 新(うすき・あらた)
獣医師、ウスキ動物病院(埼玉県さいたま市桜区)院長。1974年生まれ。麻布大学獣医学部獣医学科卒業の後、野田動物病院(神奈川県横浜市港北区)などでの勤務医を経て、現職。「動物と飼い主の両方を幸せにする治療」がモットー。著書に『イヌの老いじたく』『イヌを長生きさせる50の秘訣』(ソフトバンククリエイティブ、サイエンス・アイ新書)、監修書に『猫にいいものわるいもの』『犬にいいものわるいもの』(三才ブックス)などがある。
『ネコのカラダにいいこと事典』
監修:臼杵 新 発行:世界文化社
「愛猫の健康長寿」を願うすべてのネコ好きのための暮らしの実用書。ネコの「生活」「遊び」「老い」「病気」について、2ページ1項目を基本にテーマを設定。それぞれに「POINT」や「プラス・ニャン(ワン)POINT」を挙げて簡潔に説明します。
ネコのカラダにいいこと事典
2021.05.16(日)
監修=臼杵 新
イラスト=ささきともえ
文=倉田楽、東野由美子
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