長崎県の対馬にだけ生息するツシマヤマネコ。種の保存法により、国内希少野生動植物種に指定されています。
現在、野生のツシマヤマネコは100頭ほどのみが確認されているだけですから、本当に危機的な状況です。そんななか、「よこはま動物園ズーラシア」では、国内で初めて人工授精によって赤ちゃんが誕生!
哺育の様子が公開されたので、さっそく会いに行ってみました。
ヤマネコのワイルドさとヨチヨチ加減がたまらない
ツシマヤマネコというと、長崎県の対馬にしか生息していない野生のネコ。1994年に国内希少野生動植物種に指定され、もっとも危機的な絶滅危惧種の一種です。国内の動物園でも観られる場所は限られています。
そのひとつ、「よこはま動物園ズーラシア」では、国内で初めてツシマヤマネコの人工授精に成功! 2021年3月18日(木)に赤ちゃんが誕生しました。
猫好きの多いCREA編集部ですから、さっそくこの目でツシマヤマネコの誕生を確かめるべく現地へ。5日間各10分というこちらもまた希少な公開時間を目がけて、横浜へ飛びました。
まだ性別も不明で、飼育員さんの手で育てられているツシマヤマネコの赤ちゃんは、子猫ながらやはり野生種らしいオーラを漂わせています。
一方では、まだヨチヨチとした子猫らしい動き、そして、猫好きにはたまらない、生まれたての子猫だけが持つ瞳の色・キトンブルーもなんとなく? イエネコよりすらっと大柄で、猫好き・動物好きにはたまらない可愛さです。
2021.05.01(土)
文=CREA編集部
撮影=深野未季