②「情報」……自分の家族の「そのとき」の状況を知っておく
――防災ポイントの2つ目、情報について教えてください。
まず知っておかなければいけないのが、ハザードマップと避難できる場所。インターネットがつながればすぐにわかることでも、大きな災害が発生すると携帯やスマホが使えなくなります。平時のうちに、自治体のハザードマップやご自身の住む地域の避難所などの防災情報を集めておきましょう。
例えば私の場合、子どもたちが通っている小学校は、住んでいる地域の避難所ではないんです。学区ではない隣の小学校が避難所。こういうことも事前に調べておかないと、正しい避難場所に辿り着けなくなってしまいます。避難場所はちゃんと調べて確認して、家族で共有しておきましょう。
――働いているママは、仕事中に災害が起こった場合、子どもたちの避難が心配ではないでしょうか?
そういうことも想定し、避難や子どものお迎えの支援をしてくれる人、受け入れてもらえる場所をあらかじめ決めて、その住所をメモしておくのもおすすめです。自治体で母子避難所というところを作っていなければ、児童館や助産院、ホテルや旅館、お友だちの家などでもよいと思います。
「自分に何かあったら子どもたちのことを頼める人はいるかな?」「私が子どもと離れていたら、お迎えに行ってもらえる人はいるかな?」などを考え、それをリストに書き出して家族で共有しておくことが大事です。
ポイントは「可視化」することです。「自分がこれを用意しているよ」ということを事前に可視化しておけば、自分だけでなく、家族や友人にシェアできます。サポーターズリストにおいても、災害時に書けと言われたら、私でも書けるか自信がありません。災害時を想定して、事前に改めて考えておきましょう。
2021.09.18(土)
文=大嶋律子(Giraffe)