日ごろから災害時のために食料やグッズなどを備えていても、なかなか生理用品までは思いつかないという女性は少なくないはず。実際、いざ避難! となっても、持ち合わせていなかったり、数が足りないという“困った”が発生しているようで……。

 そこで今回は、具体的にどうすればいいのかを、ユニ・チャームの広報室にお聞きしました。ぜひ参考に!


知っておきたい、災害時の生理のあれこれ

Q:災害時のための備品として、生理用品はどんな種類をどれくらい用意しておくべきでしょうか?

A:使い慣れたものを、自分の使用期間に合わせて用意しましょう

「個人差もありますが、生理期間が7日間として、一日5~6枚取り換えた場合、35~42枚になります。

 ナプキンを長時間使用していても炎症などのトラブルに繋がることは少ないですが、経血の量によりモレの心配がありますから2~3時間で取り換えることをおすすめしています。いつもの使い慣れているタイプを常備すれば、精神面でもストレスがかからず安心だと思います」(藤巻さん)

「非常用持ち出しバッグの中に、下着を入れると思いますが、生理になる可能性も考えて、生理用ショーツにしておくのもいいかもしれません」(渡邊さん)

Q:定期的に備品として入れた生理用品を入れ替えるべきでしょうか?

A:「ローリングストック」の考え方で、気づいたときに入れ替えを

「生理用品は、一般的に3年程度の保管期限が推奨されています。直射日光に長時間当たるなどしない限り、急激に劣化することはありませんが、備えながらいつもの生活の中で使用して買い足す『ローリングストック』がおすすめです。

 保存するときは、万が一濡れて使用できないということがないよう、ジッパー付きのポリ袋に入れておくのがいいでしょう」(渡邊さん)

Q:どうしてもナプキンが手元にないときは、どうすればいいでしょうか?

A:布とラップフィルムで一時的に対処

「ショーツのナプキンを当てる部分にラップフィルムを巻き、その上に適当な大きさのタオルや手ぬぐいを当てましょう。こうすれば、布を取り換えることで、経血がショーツにつくことはありません」(藤巻さん)

2021.09.08(水)
文=増本紀子