話題のBLドラマ「彼が僕に恋した理由」(通称“ボクコイ”)で、主人公の氷川徹を演じている寺西優真さん。放送中のシーズン2でも、胸キュンシーンで多くのファンをときめかせている。

 東京ボーイズコレクション「イケメン総選挙」をきっかけに日本武道館ライブでデビュー。自身でチャンスをつかんできた男が今、さらに飛躍しようとしている。


同性同士の恋愛が分け隔てなく祝福される“ボクコイ”

──ドラマ「彼が僕に恋した理由」は、シーズン1、スペシャルドラマ、そして現在のシーズン2と続いています。反響はいかがですか。

 「ありがたいことに、僕のもとにもとてもいい評価が届いています。母親からも電話がかかってきて、『キスシーンが良かった』みたいなことを言われて、僕のほうが恥ずかしかったんですけど(笑)。

 でも、母親までそんなことを言ってくれるんだったら、もっと頑張って、この男同士の恋愛の物語を演じていきたいなと思っています」

──そのドラマの魅力は、ご自身ではどこにあると思われますか。

 「男性同士の恋愛を描いていますが、女性同士も含め、すべて普通のことなんだよと伝えている作品ではないかと思っていて。視聴者の方もそこを楽しんでくださっているような気がします。

 僕自身も、同性を好きだと思っている人たちがもっとオープンに気持ちを出して生きやすくなってもらえたらいいなと思いながら、氷川徹を演じているんです」

──本当に、周りも主人公の恋愛を偏見なく祝福していて、そのハッピーな世界観が素敵なドラマですが、シーズン2では、シーズン1の元カレが登場してきて、三角関係にドキドキさせられたりもします。

 「嫌いで別れたわけじゃないので心が揺さぶられるんですよね。その優柔不断なところにムカついたり感情移入したりしながら観ていただけたらうれしいです。

 あと、シーズン2ではキスシーンが増えていて、キスの仕方や寄り添い方なども研究して頑張っているので、注目していただきたいですね。

 BL作品ではないですが、「シャドウハンター」というアメリカのドラマに出てくる2人の青年が美しくて神秘的で。僕もそう思ってもらえるような氷川徹でありたいと思っているんです」

──ここまできたら、シーズン3にも期待してしまいます。

 「僕もです(笑)。続けていって、BLを代表する作品にして、BLの氷川徹をもっと知ってもらえたらなと思いますね。

 それと同時に、シーズン1が教師で、シーズン2が弁護士なので、次々とカッコいい職業に転身していくのも面白いだろうなと思っています」

2021.05.23(日)
文=大内弓子
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=秋山幸子