●かけ布団は何枚が正解?

 とはいえ、実際に大事なのは、寝具と人の間にできる「寝床内環境」というものだそう。

 この言葉、私は初めて聞きましたが、布団界には、こういう用語があるようです。

 理想の寝床内温度は、「33度±1度」だというのですが、「寝床内温度は計測が難しいので、枕元などで測れる温度を目安にして、室温に応じて寝具のご提案をしています」とのこと。

 そこで、にわかに持ち上がったのが私の布団事情です。

 私はかけ布団の数が多く、冬場は「毛布+電気毛布+羽毛布団+布団」の4枚。

 理由としては、肌触りのいい毛布を使いたいのと、寒いので電気毛布を使いたいのと、「羽毛の上に何かかけたほうが保温効果が高まる」と聞いたことがあったのと、「かけた感」を持てる位の重さを感じていたいから。

 すると、「多いですね」と森さん。

 冬といえども、毛布+羽毛布団の2枚で十分だとか。

「にらさわさんは、前回の計測で睡眠時に動きが安定しないとわかりました。そこで、安眠を邪魔している要因があるかもしれないと申しましたが、もしかしたら、布団を減らすことで解決するかもしれませんよ」

 言われてみれば、私は布団の数が多いせいで、布団をベットから落としてしまったり、ずれて寒さを感じたりして、途中で目覚めていたのでした。つまり、快眠の邪魔をしていたのは、布団の数だったのかもしれません(大本は、室温かもしれませんが)。

「眠りについてお悩みの皆さんも、生活習慣だけでなく、睡眠環境や布団を見直してみると、解決する可能性があります。私共ではホームページにも様々な情報を載せていますので、気になる項目をぜひチェックしてみてください」

 改めて見ると、改善の余地がたくさんありそうな睡眠環境。

 美容のためにも、ストレスに負けない体づくりをしていくためにも、布団、室温共に、折々にチェックしていこうと思いました。森さん、ありがとうございました。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2021.02.21(日)
文・写真=にらさわあきこ
資料提供:西川