激動の2020年も残りわずか、もうすぐ新しい年がやってきます。
多くの方にとって新年の恒例行事といえば「初詣」ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、人が集まる「密」な環境は避けたいですよね。
そこで、にわかに注目を集めているのが、人の少ない年末のうちに参拝をすませる「年末詣」(「幸先詣」とも)。
かねてより、「ゆっくり神様と対話する時間がとれる」と年末詣を推奨している“視える占い師”流光七奈先生に、年末詣のルールやマナー、そして、感染予防のため参拝自体を控える場合に、自宅でもできることをQ&A形式で教えてもらいました。
人が少ない時期の「年末詣」にはご利益がいっぱい
Q1:年末詣とはなにか教えてください。
A1:文字通り、年末に神社へお参りすることです。
12月13日に行われることが多い「煤払い」の後から、初詣前の大晦日までの、神社が1年で最も清い期間にお参りし、今年1年のお礼と来年の抱負、そしてお願いごとを伝えましょう。
今年のお礼は今年のうちにしておいたほうが良いですよね。
Q2:年末詣ならではのメリットやご利益はありますか?
A2:メリットもご利益もたくさんあります!
まず、物理的なメリットとして、人が少ないということが挙げられます。
今年のような特別な事情がなくとも、人が少ないと「『念』が少ない」といういい点があるのです。
私が以前より年末詣をおすすめしている大きな理由はこれなのですが、実は初詣には多くの人が一度に集まるため、人の「念」や「欲望」がすごいのです。
よく初詣に行き、具合が悪くなってしまう人がいますが、それは感受性がとても強い方が人の念をたくさん受けてしまった結果、体に出てしまうのだと思います。
さらに、人の念の影響を受けないことのほかにもメリットはあります。
煤払いを終えて、最大の繁忙期である初詣に向けた神社は、清いエネルギーが漂い、神様もやる気満々で余裕がある状態です。
実は、神社と神様がベストな状態でいるのが、この煤払い後から初詣前の時期なのです。人が少ないと、ご挨拶やお願いごとをゆっくりできるのも良いですよね。
Q3:年末詣におすすめの日時を教えてください。
A3:12月14日から31日まで、「日が出ている間」に行きましょう。
上の質問でお答えしたように、おすすめの日程は、煤払い後から初詣前の大晦日まで。
煤払いは、どこの神社もだいたい12月13日の「正月事始め」の日に行います。なので、日程的には12月14日から12月31日が良いでしょう。
また、これは年末詣に限らずですが、参拝する時間帯は「日の出ている間」。年末詣の頃だと、午前7時頃から午後3時頃まででしょうか。
日が落ちた後の神社は結界が解け、不浄なものが入り込むこともあるので、日があるうちに行きましょう。ちなみにお祭りなど、夜に行事が行われている場合は大丈夫です。
2020.12.26(土)
文=流光七奈
構成=CREA編集部