稲垣吾郎と剛力彩芽の記者会見

――再再演の心境は?

稲垣「とても嬉しいです。今回はコロナの影響もあって、どうなるかなというのはあったんですけども。スタッフに作っていただいたルールをもとに感染対策をしながら、1カ月稽古をしました。ゲネプロと本番を迎えることになり、お客さんと素敵な時間を過ごせることが楽しみで仕方ないです」

剛力「私は再演からの参加なのですが、同じ役を2回出来ることがすごく嬉しいです。今のこの状況の中で、時代は違っても何か通じるものがあるという想いでいます。素直にここに立てているのが嬉しいです」

――お互い2回目の共演で信頼関係が築かれたのでは?

稲垣「とても信頼して、尊敬する女優さんです。これはベートーヴェンと彼を取り巻く人々のお話でもあり、特に今回はひとりひとりのキャラクターが演出家の白井晃さんによって、より深くダイナミックなものになっています。

 スケールも大きく、前回、前々回を観た方にも楽しんでいただけるパワーアップにしたものになっていると思いますね。

 稽古はマスクをしながらだったので、和気藹々と楽しく、というよりは緊張感を持ってのものだったんですが、心は繋がっていますし、僕らのマリアとベートーヴェンの姿を観ていただけたら。

 ベートーヴェンはゴジラみたいなものなので(笑)、周りの人間がとても大変なんですね。

 感情を爆発させる役なので、僕が冷静さを失ってしまったりするとき、彩芽ちゃんは役柄のマリアのように僕をサポートしてくれます。そこは通じ合っていると、僕は思っています」

剛力「稲垣さん自身が、ベートーヴェンのように魅力のある人だと思うので惹きつけられます。マリアはベートーヴェンを支えているようで、実はマリアがベートーヴェンに支えられていると思うんです。私は安心してして寄り添うことができる。再演の時よりも安心して演じられます」

稲垣「再演とすごく変わりましたよね、2人のお芝居が。マリアは本当に素晴らしい。すごく難しい役なんです。少女の頃から始まり、最後はベートーヴェンの秘書となる、その変化が素晴らしい。僕もそんな彼女の姿をお客さんに観てもらえるのが嬉しいですね」

2020.12.19(土)
文・写真=石津文子
写真=田中亜紀