11月2日に発表された「第71回紅白歌合戦」の司会。白組司会は大泉洋に決定した。

 年内で活動休止する「嵐」の起用が既定路線と見られていた中でのサプライズ……。とスポーツ紙などは報じていたが、さにあらず。

 今でも35%以上の視聴率を誇る国民的人気番組「紅白歌合戦」の司会を大泉洋が務めるのは、決して抜擢じゃない。北海道のローカルタレントとしてデビューをした大泉洋は実はじっくりジワジワっと階段を登りつめ、紅白歌合戦へとたどり着いたのだ。

 誰からも、そして誰よりも愛され続けてきた大泉洋の魅力を数字で振り返りながら、徹底解析する。

#1 人気ランキング調査を見れば納得、軒並み上位にランクイン!

 実は、2020年は大泉洋にとって、紅白に限らずメルクマールな年だったと言える。

 日経エンタテインメントが毎年発表しているタレントパワーランキングの男優部門で初の1位に輝いていたのだ。2019年1位だった相葉雅紀は4位、2017年に白組司会を務めた二宮和也は5位と、いわゆる好感度という面でジワっと国民的アイドルを抜き去り、既に“国民的俳優”という位置に輝いていたのだ。

 これだけではない。近年の好感度指標につながるランキング調査では、軒並み上位にランクインしている。

 ORICON NEWSが発表している「第12回 恋人にしたい男性有名人ランキング 2019年」で4位(2020年のランキングでは圏外)、産業能率大学総合研究所の「理想の上司ランキング 2019年」で2位、少し目線を変えたところでは月刊誌「ダ・ヴィンチ」の表紙を飾った回数が歴代1位(TEAM NACSでの登場も含む)、と本人曰く「じわじわっと、いつもいるよね」(ダ・ヴィンチ2019年5月号)と言うように、多くの国民の支持を集めており、ジワジワっと紅白司会の手前まで登ってきていたのである。

2020.11.24(火)
文=CREA編集部
撮影=釜谷洋史