ドイツ・ルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーの展覧会が、3月24日から6月9日までワシントンのナショナル・ギャラリーで開催される。今回の展覧会はデューラーの素描、水彩画、版画に焦点を絞ったもので、130点を超える展示作品の多くはウィーンのアルベルティーナ美術館が収蔵しているものだ。アルベルティーナのデューラー・コレクションは世界有数の規模で、その中核はデューラーの愛好家だったハプスブルク家のルドルフ2世の収集品で占められている。
デューラーは1471年ニュルンベルクで生まれ、修業と遍歴時代を経てイタリアに赴き、当時の最先端のルネサンス美術に触れた。1495年にニュルンベルクに戻ると、自らの工房を設立し、数々の傑作を世に送り出した。特に優れた作品は16世紀の最初の20年間に集中している。
2013.03.27(水)