3位 EXIT「チャラ男と見せかけて釈迦のような2人」

 3位は飛ぶ鳥を落とす勢いのEXIT。前回18位から一気にベスト3に入り、「第七世代」の中でもトップに躍り出ました。

 今年からは「ひかくてきファンです!」(テレビ朝日系)、「霜降りミキXIT 」(TBS系)と2本のレギュラー番組がスタート。5月には新型コロナウイルスによる自粛生活で10キロ痩せたというりんたろー。(34)のダイエットも話題になりました。

 ピース・又吉の『火花』を読んで芸人を目指したという兼近大樹(29)はネットで自由律俳句を詠んで発表していて、『コンビニ人間』(村田沙耶香著)のファンであることも明かしています。

「正直に生きている。この汚い世の中で周りを傷つけずに、自分たちの道を進む彼らは今の日本に必要」(25・女)

「苦労しながら芸人になって頑張っている。他の人のことを決して悪く言わず、自分の悪いところは素直に認めて、嘘偽りがない」(58・女)

「チャラそうに見えるけど、しっかりとした考え方をもち、お互いを尊敬しあえている」(41・女)

「悩み相談に対する答えは心に響くし、歌も刺さる。新しいヒーロー」(51・女)

「ドッキリの番組で見ても、性格の良さや忖度なしの真っ直ぐな姿勢が画面を通して伝わる。応援せずにはいられない」(48・女)

「外見だけではなく中身もイケメン。見た目はチャラ男なのに中身は真面目。そのギャップにやられてます」(30・女)

「兼近さんのことを常に心配して感謝しあっているりんたろー。さんの性格の良さに好感が持てます。相方への感謝を忘れず謙虚。本当に人間がよくできている」(26・女)

「芸人さんとして面白い事はもちろんですが、飾らない人柄が好き」(31・男)

「チャラ男と見せかけて釈迦のような2人」(18・女)

「コンビ名の由来通り辛い日常の出口になってくれている」(31・女)

「彼らが生まれてからここに至るまでの人生のエモさに胸が熱くなり、応援したくなる」(36・女)

「兼近の返しが面白くて嫌味がない。りんたろー。の兼近を見守る姿もいい」(66・女)

「多方面で活躍していて発言力もあり、マルチな才能を感じる。初見で嫌な印象を受けたがどんどん癖になるキャラクター」(40・男)

「兼近のnoteの自由律俳句が又吉直樹さんと同じ匂いがする。地アタマの良さと読書量の多さによって、物事の考え方が並みではない」(18・女)

「漫才が面白い。漫才以外で話題になっている事の方が多いがM-1でも上に行ける力があると思う」(37・男)

「兼近の成長が早くて見逃せない」(51・女)

「ネタの新しさ、しっかり練られた構成で唸らせられる正統派漫才師。日本の芸能界を進化させる一端を担う逸材。その礼儀正しさは見ている人が幸せになれます」(45・女)

「政治に疑問があれば臆することなく発言出来るところにも好感をもてます。若手の中で別格です」(48・女)

「弱者に寄り添う考えをもち、きちんとコメントができる」(30・女)

2位 和牛「出しゃばらないけど、やる時はやる仕事人」

 2位は、いまや「日本一チケットがとれない芸人」とも言われる和牛。前回4位から、さらにランクを上げました。2016年から3年連続で「M-1グランプリ」準優勝の実力者。衣装もネタの一部だとし、北欧を代表する人気テキスタイルブランド「マリメッコ」の衣装を身に着けるこだわりも持ち合わせています。

 女性票が8割を超えていた前回に引き続き、今回も10代から70代までの幅広い年代の女性票が8割以上という結果になりました。

「雛壇芸人にはならず、彼らのキャラクターを活かした番組やコーナーを持ち、その存在感を確立している。漫才を愛し、笑いを深く追求する2人は好きにならないわけがない」(22・女)

「とても面白くて、お2人の漫才に対する愛や、細部まで手の込んだネタが大好き」(13・女)

「芸人はガツガツ前に出るイメージがあるが、謙虚な姿が逆にいい。SNSやYouTubeなど流行にとらわれないスタイルを維持していく強さがある」(25・女)

「忙しい中、出待ちしている人にも神対応。漫才もコントもトークも面白い」(15・女)

「穏やかで優しい雰囲気でいつも癒される。地に足がついたしっかりした意思を持っていて好感が持てる」(63・女)

「うるさくない。あまり出しゃばらないけど、やる時はやる仕事人。さんま、ダウンタウン路線ではなくタモリ、ウンナン路線を継承できる芸人は今では貴重な存在」(42・女)

「前に出すぎない感じが見ていて心地いい。お2人とも清潔感がある」(18・女)

「漫才が面白い。演技力とネタの構成力はピカイチ」(16・男)

「上品。旦那にしたい」(24・女)

「M-1グランプリの決勝戦に5回出場するという漫才の実力の持ち主で、ネタが面白い。これからのお笑い界を背負っていく芸人」(16・男)

「漫才が面白いし、とにかく見ていて幸せになれる。M-1グランプリ挑戦のラストイヤーでリベンジして欲しい」(21・女)

「東京進出後はタレントっぽい仕事が多いが、2人の面白さはまだまだそんなものではない」(66・女)

「食べることが好きなんだろうなというのがよく伝わってくるくらい美味しそうに食べてくれる。食や料理の番組がすごく似合う」(28・女)

「何十年先まで漫才の伝統を守っていくのは彼らだと思う」(43・女)

「男性社会に偏重していた既存の漫才ですが、和牛の漫才の内容は比較してだいぶジェンダーフラットになっている点も共感、支持しやすい」(40・男)

「他人を押し退けることも絶対せず、所作や言葉のチョイスの端々に品がある。川西さんにはドラマや映画などに進出して欲しい」(48・女)

2020.09.24(木)
文=「文春オンライン」特集班