ドライパパイアが グッズにある理由は?

 最後にご紹介したいのは、「マチコさん ドライパパイア」です。「長谷川町子とドライパパイア……?」と疑問に思うかたも多いでしょう。

 実は長谷川町子、ほぼ毎日ハーフカットのパパイアを食べていらしたそうなんです。何だか意外!

 でも彼女の生活に触れることができたようで、手にとって思わず微笑んでしまいました。

 宮崎県産の無農薬で栽培されたパパイアがドライフルーツになっています。

 館内の喫茶部では、ほうじ茶付きのドライパパイアがメニューとして提供されていますし、何とパパイアサイダーなるものも!

 展示を見て、喫茶部で休憩して、おみやげにドライパパイアを買って帰ると、まるで長谷川町子の人生を垣間見たような気持ちになるのです。

 こんな風に長谷川町子記念館には、館内の展示はもちろん、ミュージアムグッズに至るまで、「長谷川町子の画業、作品の魅力を伝えたい!」というメッセージがたくさん込められています。

 長谷川町子作品の世界観、彼女の作家人生、そのすべてをまるで自分事のように感じ取った瞬間、もうそこには新たな景色が広がっていませんか?

 その感動をミュージアムグッズで持ち帰り、お家に帰ってからも「昭和の暮らし、そこから連なる今の自分の暮らし」について考えてみるのも、博物館の楽しみのひとつ。

 長谷川町子美術館・記念館で、心豊かなひとときを過ごしてみませんか。 

長谷川町子美術館・記念館

所在地 東京都世田谷区桜新町1-30-6
電話番号 03-3701-8766
開館時間 10:00〜17:30(受付16:30まで)
料金 一般 900円、65歳以上 800円、大学生・高校生 500円、中学生・小学生 400円
※上記料金にて美術館と記念館の両方が鑑賞可能
休館日 月曜(祝日の場合は、その翌日)、展示替期間、年末年始
©長谷川町子美術館
https://www.hasegawamachiko.jp/

※価格はすべて税込みを表記

大澤夏美(おおさわ なつみ)

ミュージアムグッズ愛好家。札幌市立大学でメディアデザインを学び、北海道大学大学院文学研究科にて博物館経営論の観点からミュージアムグッズを研究し修了。現在も全国各地のミュージアムグッズを追い求めている(収集は1,000点以上)。様々な媒体で、博物館経営論の見地からおすすめできるミュージアムグッズを紹介。ミュージアムグッズを通じて博物館の魅力を広める活動に邁進している。note:https://note.com/momonoke