美術館や博物館へ出かけたら、作品の優れたデザインを活かしたミュージアムグッズも楽しみのひとつ。定番のポストカードやステーショナリー類のみならず、食器やアパレルなど、日常使いできるアイテムも増えています。
ここでは、こだわりのオリジナルグッズを展開するミュージアムを、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんがガイドします。
【京都】京都国立博物館
京都国立博物館は、1897年(明治30年)の5月に開館した博物館。京都で育まれた文化を中心とした文化財が集められています。
国宝や重要文化財も多々あるので、「あの名品、この名品が収蔵されているんだ……!」と勉強になること請け合い!
ミュージアムショップを見れば、名品をあしらったミュージアムグッズがたくさん! ここでしか購入できない、貴重な資料をモチーフにしたグッズが数多く揃います。
《鳥獣人物戯画》(高山寺所蔵、国宝)のグッズもあり、「A4クリアファイル 鳥獣人物戯画」は、ポップなデザインで注目されること間違いなし。ピンク、紺、白の3色ありますが、用途別に色違いで購入するのはいかがでしょう。
他にもおすすめしたいのは扇子。《帷子 白麻地梅に箙文様》の扇子は、暑い時期にひと匙の優雅さを提供してくれます。贈り物にもピッタリ!
こちらの京都国立博物館に今や欠かせない存在といえば、公式キャラクターである「虎形琳丿丞(こがたりんのじょう)」、愛称は「トラりん」です。
モチーフは、尾形光琳の《竹虎図》に描かれている虎。もちろん京都国立博物館の所蔵です。
竹林にちょこんと座る虎は何とも愛らしく、この虎をキャラクターにしたのも頷けます。
トラりんのグッズはどれも可愛らしくて迷ってしまうのですが、ここはひとつ、「スマホスタンド」はいかがでしょう。
スマートフォンの裏に吸盤で貼り付けるタイプで、まるでトラりんがあなたの携帯電話に潜り込んでしまったかのよう。ぷりぷりとしたお尻に癒やされます。
2020.09.26(土)
文=大澤夏美
撮影=釜谷洋史