美術館や博物館へ出かけたら、作品の優れたデザインを活かしたミュージアムグッズも楽しみのひとつ。定番のポストカードやステーショナリー類のみならず、食器やアパレルなど、日常使いできるアイテムも増えています。
ここでは、こだわりのオリジナルグッズを展開するミュージアムを、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんがガイドします。
【香川】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
![昭和の画壇で独自の境地を開拓した、猪熊弦一郎のアートがグッズに!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/-/img_ed95b8619d3a239731eac101c9059ad3100036.jpg)
香川県の丸亀駅に降り立ち、さて、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館はどこかな……と駅前広場を見回すと、視界の端に映るのは建築家・谷口吉生による美しい美術館建築。
そして猪熊弦一郎による壁画やオブジェが、私たちを出迎えてくれます。
![70年におよぶ猪熊弦一郎の画業を広く世間に知らしめるとともに、市民の芸術文化の振興を使命としている丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。(撮影:山本糾)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/f/-/img_af842c8ce00bf1bb2a62e8574abce9b594789.jpg)
![館内は、1階から3階までの3層構造。1階にはオリジナルグッズなどを販売するミュージアムショップ、2階と3階には計3つの展示室を配する。(撮影:山本糾)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/-/img_90960a4c7d5c886d91fd7fee22108762123826.jpg)
1991年に開館した丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)は、猪熊弦一郎本人により寄贈された約2万点の作品を所蔵しており、主に常設展で彼の画業に触れることができます。
この地域で暮らす方々にとってここは、「幼い頃から猪熊弦一郎の作品に触れることができる環境」なんだな、と羨ましい気持ちになっちゃう。
ましてこんなに美しい美術館で見ることができるなんて、とても素敵なことだと思います。
![3階の展示室では天井高約7mの広々とした空間でアートを楽しむことができる。(撮影:山本糾)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/-/img_c41fdd608d6d589de255e2e0f4ad815b92856.jpg)
ミュージアムグッズの種類も豊富で、どれを買おうか迷っちゃいます。
おすすめは手ぬぐい、ハンカチ、風呂敷、クロスなどの布物でしょうか。好きな動物のモチーフを探しても楽しいですし、日常生活にピリッとスパイスをくれそうな作品のグッズまで、幅広く様々なデザインのものが見つかります。
![手ぬぐい(猫列) 1,650円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/4/-/img_d406ce6659d797b79b85ec0c74b6ea31117965.jpg)
手ぬぐいなら、「手ぬぐい(猫列)」はどうでしょう? 猪熊弦一郎は多くの猫にまつわる作品を描いた作家。賑やかな猫たちの声が聞こえてきそうですね。
「あら、素敵な猫の絵ですね」「ふふふ……実はこれ、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で買ったものでしてね……」なんて、猫好きさん同士での会話も弾みそう。
色は青と白の2色展開。どちらも爽やかで、これからの季節にピッタリです。
2020.09.21(月)
文=大澤夏美
撮影=釜谷洋史