江戸時代のネタや調理法を再現

◆六緑(6階 江戸前寿司)

 職人の確かな腕による旬の握りを楽しめる江戸前寿司「六緑」。こちらでは、江戸時代のファストフードとも呼ばれた寿司を、当時使用されていたネタや調理法で本格再現した握りセットを用意。

 冷蔵庫がなかった当時、魚は生では食さず、湯引きや酢で締めるなど一つひとつのネタに手間をかけて握られていた。

 鮪は軽く湯通ししてから特製のタレにつけ、白魚は酒蒸しにし、ほんのり甘い海老おぼろをトッピング。江戸前寿司に欠かせないふっくらと蒸した穴子には、こだわりのツメを塗って仕上げている。

 酢飯は、しっかりとした粒感ともちもちした食感が特徴の山形県産「雪若丸」に、香り高い赤酢と甘みのある米酢をブレンド。寿司屋定番のカステラ風玉子焼きには「おいしい浮世絵展」オリジナルの焼き印を押している。

 江戸のファストフードだった“すし”。当時はゆっくり食べることはできなかったかもしれないが、今は一貫一貫すべてに手間暇がかけられた握りを堪能したい。

江戸前寿司 「六緑」

電話番号 03-4333-8788(直通)
提供期間 2020年7月15日(水)~9月13日(日)
営業時間 ランチ 11:30~14:30、土曜・日曜・祝日 11:30~15:00/ディナー 18:00~21:00 ※利用の際は要予約。
https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/oak-door-restaurant/bar/

江戸の庶民の味 「深川めし」を贅沢に再現

◆旬房(6階 日本料理)

 四季折々の新鮮素材を選りすぐった、真の日本の味覚を堪能できる日本料理「旬房」。江戸時代より庶民に親しまれた深川飯やてんぷらなど、様々な江戸の味が楽しめる御膳が登場する。

 季節の先付けや海老、旬野菜の天婦羅のほか、当時の漁師飯といわれる深川飯を用意。醤油で甘辛く煮込んだあさりと生姜が、優しい甘さと控えめな香りが特徴の北海道産ブランド米「ななつぼし」によく合う。

 いりこや鰹、昆布などをブレンドした旬房特製の出汁をつかった温かい蕎麦には、「おいしい浮世絵展」オリジナルの焼き印が入ったかまぼこと玉子焼きを乗せて。

 デザートには季節の和菓子が用意され、目でも舌でも楽しめる御膳となっている。

「旬房」

電話番号 03-4333-8788(直通)
提供期間 2020年7月15日(水)~9月13日(日)
営業時間 ランチ 11:30~14:30、土曜・日曜・祝日 11:30~15:00/ディナー 18:00~21:00 ※利用の際は要予約。
https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/shunbou-restaurant/

2020.07.13(月)
文=木間のどか