当分マレーシアに行けそうにないので、おうちでマレーシアごはんをせっせと作る日々。それはそれでおいしいけれど、現地の味がやっぱり恋しいなぁ……と思っていたら、あの三越伊勢丹から、嬉しいお知らせが舞い込みました。

 「お中元2020夏の贈り物」にマレーシア本場の味がお目見えです。

 実は、三越伊勢丹のギフトにマレーシアの味が登場するのは、今回で2度目。1度目は2019年のお歳暮で「ナシレマッ」「ビーフルンダン」「ミージャワ」の3品。

 そして今回は、「4種のカレー」「チキンサテー」「チキンルンダン」が新登場! 前回の「ナシレマッ」ら3品も好評につき再販売ということで、な、な、なんと、三越伊勢丹のお中元に、われらのマレーシアの味が6品も並んでいるという、奇跡のような2020年の夏なのです。

 基本の調理を担当しているのは、マレーシアの5ツ星ホテル「バンギリゾート」。使用するスパイスやレシピの配合は現地のシェフによるもので、そこに三越伊勢丹ならではの厳選された国産食材を加えて完成させているとのこと。

 恋しい現地の味がさらにおいしくなってるかも……! と期待に胸を膨らませ、さっそく実食。

具がごろごろで贅沢。じんわり広がる辛さに覚醒!

 いや~、驚きました。スパイスの香りといい、ココナッツミルクをきかせた濃厚さといい、想像以上にマレーシアの味。

 辛さもしっかり現地流で、気がつけば、額や目の下に汗がぽたり。さらに、具の贅沢さにもびっくりで、肉はごろごろ、海鮮はホタテに車海老と高級食材のオンパレードです。

 まるで欧風カレーのようにコク深いのは、ビーフカレー。熊本県産の牛肉の旨みがカレーに溶け込んでいます。

 チキンカレーは、いちばん現地らしい味。ココナッツミルクのまろやかさに加え、隠し味にはタマリンドの酸味。ご飯によく合います。

 シーフードカレーは、これで採算とれるの? と心配をしてしまうほどの贅沢さ。ホタテ、車海老、イカ、タコ、ヒラメがごろごろ。どれも食べごたえのあるサイズで、スープには海鮮の旨みがたっぷり。

 そして、いちばん衝撃的だったのは、ベジタブルカレー。野菜が多すぎて、カレーが見えません! カレー自体はしっかり辛いので、かぼちゃやコーンの甘みとのハーモニーが絶妙。

 ちなみに、ちょっと面倒かもしれませんが、合わせるご飯は、日本米よりタイ米をおすすめします。スパイスの香りと唐辛子の辛みは、タイ米と見事なバランスのよさなのです。現地の味を楽しみたいかたはぜひ。

2020.07.17(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)