薬膳アテンダントの池田陽子さんが提唱する「ゆる薬膳。」

 中医学(中国の伝統医学)では昔から「食事で体調を整える」という考え方があり、日々の食事に体調、体質&季節に合わせた食材を取り入れることで、身体の不調を改善できるとされています。

 薬膳を実践し始めてから、1カ月の化粧品代が10万円から3,000円へと激減し、体重もマイナス5キロ、肩こり、むくみなどのトラブルも改善したという池田陽子さんが教えてくれる、あっという間にできる「秒速薬膳おやつ」を、3回にわたって紹介します!


ハーブ類や柑橘フルーツで イライラ防止

 第3回目は、ストレス解消に繋がる薬膳おやつ。

 新型コロナウイルスの影響で、なにかとストレスがたまりがちな今日このごろ。食事でストレスに強い身体を目指しましょう。

 ストレスがたまっている状態とは、中医学で気の流れが滞っている=「気滞」の状態と考えます。気の巡りは、西洋医学でいう自律神経に重なり、そのコントロールがきかなくなることで、イライラ、情緒不安定といった症状が起きてしまうのです。

 気が滞ると胸や脇に張った痛みがある、胃が張る、ゲップやガスが多い、生理前にイライラするといった症状もみられがち。

 ストレスを解消するには気を巡らせる食材を取り入れること。おすすめはバジルやミントなどに代表される「ハーブ類」です。香り成分が気の流れをよくしてストレスを解消してくれるのです。まさに「食べるアロマテラピー」ですね。

 また、オレンジ、みかん、グレープフルーツなどの柑橘系フルーツも気を巡らせてリラックスさせてくれる働きがあるんですよ。

◆バジルみかんゼリーのレシピ

材料
・みかんゼリー:1個
・バジルの葉:適量
・オリーブオイル:少々

作り方
ざく切りしたバジルの葉をみかんゼリーにのせ、オリーブオイルをかける。

★気巡り食材

みかん、バジル

2020.07.11(土)
文=池田陽子
撮影=佐藤 亘