薬膳アテンダントの池田陽子さんが提唱する「ゆる薬膳。」
中医学(中国の伝統医学)では昔から「食事で体調を整える」という考え方があり、日々の食事に体調、体質&季節に合わせた食材を取り入れることで、身体の不調を改善できるとされています。
薬膳を実践し始めてから、1カ月の化粧品代が10万円から3000円へと激減し、体重もマイナス5キロ、肩こり、むくみなどのトラブルも改善したという池田陽子さんが教えてくれる、あっという間にできる「秒速薬膳おやつ」を、3回にわたって紹介します!
黒い食材が「腎力」をアップ、若さをキープ
第2回目は、黒い食材で若返り化をはかる薬膳おやつ。
最近なんだか老け込んだ気がする……。エイジレス美女を目指すなら、日々の食事で対策をしましょう。
老化は中医学で「腎」と呼ばれる臓器との関わりが深いとされています。「腎」は人の成長や発育、生殖、老化をつかさどり、全身のエネルギーをためておく臓器。ここが弱ると、肌の乾燥、シワ、白髪、足腰の衰えなど、一気に老化が加速します。
「いまは、全然大丈夫!」という人も「腰痛というほどではないけれど、最近、腰が重だるい」「夜中に目が覚めてトイレに行く」といった現象があったら、要注意。これは「腎」が弱っているサイン! 今すぐ「腎力アップ」対策をとりましょう。
「腎」の働きを強化するのにおすすめなのが「黒食材」。中医学の考え方では、身体の機能と色を関連付けています。
「腎」をつかさどる色は黒。黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、海藻類、黒酢、黒砂糖、ブドウなどの「黒食材」には、生命力や気力を養い、若々しさを保つ大きなパワーがあるのです。
黒豆は「腎」を養うとともに、身体を温めて血行を促進し、美白にも役立ちます。ブドウは血を補う効果も高く、顔色の悪さを改善する働きも。レーズンなら手軽に取り入れられます。
◆黒豆レーズンサンドのレシピ
材料
・レーズンパン:2枚
・黒豆甘煮:60g
・プレーンヨーグルト(無糖):大さじ2
作り方
黒豆甘煮とプレーンヨーグルトを混ぜ、レーズンパンでサンドする。
★アンチエイジング食材
レーズン、黒豆
2020.07.03(金)
文=池田陽子
撮影=佐藤 亘