カナダ西部のバンクーバー島は現在、ヘンリー王子&メーガン妃が滞在するところ。
その隣に「世界でもっとも住みたい!」と評される街、バンクーバーがあります。スタイリッシュな都会ながら、大自然がすぐそば。なかでも、今回は冬に愉しめることをピックアップ。寒そう……なんて躊躇しないで。冬を楽しみたいからこそ、生まれてきたものばかり。まずは4つの特別な体験へご紹介!
#01 絶景のイルミネーション! 輝く夜会へようこそ
毎年11月中旬、クリスマス気分が高まる頃、バンクーバーは徐々にイルミネーションで彩られていきます。まずは眺めて楽しむ3つをチョイス!
ひとつめは「バンデューセン植物園」。6大陸から集められた約7,500種もの植物が育てられている広大な名所です。
35年とバンクーバーでは最長のイルミネーション歴を誇り、園内は素晴らしい光の連続。夜が更けると暗闇の木々とともに神秘的な雰囲気を醸します。そのフォトジェニックな光景を捉えようと写真を撮るばかりで、なかなか歩を進められません。
毎年1月に園内のスタッフがイルミネーションのプロジェクトを立ち上げ、ガーデナーたちがデザインを提案します。打ち合わせが繰り返され、11月頃からライトの取り付けを開始。11月末の点灯前日は、抽選で選ばれた子どもによりライトアップのボタンが押されます。
この非日常感を演出するために毎年作業が大変ですが「私たちはチケットをもらって、ほかイルミネーションを偵察しに行くのよ。それが楽しみ(笑)」と、あるスタッフ。
2019年は11月30日~1月5日、16時~21時30分まで開催。
ところ変わって、街の中心部のロブソン・スクエアには23メートルにも及ぶ巨大ツリーがお目見え。神殿を思わせるバンクーバー美術館を背景に、壮観の佇まいです。
バンクーバーっ子が「今年はどんなふうになるんだろう」と待ち遠しく思う風物詩で、話題を呼ぶスポットのひとつ。頂点に輝く星に願いを込めれば、叶うかも!?
2019年は11月29日~1月まで点灯。
最後はダウンタウンにある「セント・ポール病院」の「ライツ・オブ・ホープ」。病院でイルミネーションなんて日本では考えられませんが、これは病気の治療や研究費に寄付を募るためのイベント。1998年から続いています。
眺めていると「他人を思いやる時期なんだ」とクリスマスの精神を思い起こし、感慨深くなります。
2019年は11月中旬~2020年1月1週目まで点灯。
2020.02.26(水)
文・撮影=CREA WEB編集部
コーディネーター=長谷川和人