vol.24
Cartier(カルティエ)
イヤリング
「クラッシュ ドゥ カルティエ」
「基本のピアス」というと、一粒ダイヤやパールのスタッドピアスを思い浮かべる方が大半かもしれません。
それに加えて、揃えておくと絶対に損しないのが、フープのピアスです。シンプルな地金のフープは、既にひとつはお持ちの方も多いと思います。
今回ご紹介する「クラッシュ ドゥ カルティエ」のフープは、“ふたつ目のフープ”として、是非お薦めしたいアイテム。
つるんとした地金が作る曲線で魅せるシンプルなフープに対し、こちらは、スタッズ、クル カレ、ビーズというメゾンの伝統のモチーフを組み合わせ、今までにないフォルムを生み出した、迫力のあるデザインが特徴。
立体感が顔周りに奥行きをもたらし、複雑に交差する光が表情を明るく照らすため、シンプルなフープよりも、何倍も華やいで見えるのです。
大きめのサイズだと、デザインによっては、ストリート感が強く印象付けられてしまう場合もありますが、このピアスは、カルティエならではのクチュール感が際立つ、大人に似合うデザイン。
カジュアルに合わせればクラス感がプラスされ、ドレスに合わせれば抜け感やモード感が出る、まさに万能のフープです。
顔に近い分、ピアスの印象は、その人の雰囲気に直結するもの。いいものを揃えておけば、この先ずっと愛用できるので、思い切って投資する価値のあるアイテムだと思います。
「フープピアスは、絶対に揃えておくといい基本のジュエリー」という伊藤さん。なんだか元気がないなと思う日には、大きめのフープをつけると、気持ちが上向くそう。
「このピアス自体に存在感があるので、他は極力シンプルに。ロングヘアーの方なら、きゅっとまとめ髪にしてつけると、美しさが際立つと思います」
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。女性誌のほか、女優からも支持が厚く、講演などでも活躍。ジュエリーの楽しみ方に関する初の著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)発売中。
Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2019.06.24(月)
Styling=Misaki Ito
Photographs=Masami Naruo(SEPT)
make-up=Nobuko Maekawa(Perle Management)
hair=kazuhiro naka(KiKi inc.)
text=Miwako Yuzawa