世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第191回は、大沢さつきさんが、あのクリスマス・ソングの来歴を知る旅に出ます。


さまざまなイベントが各地で開催

 今年2018年は、あの誰しもが口ずさめる「きよしこの夜」が最初に演奏されてから、なんと200年のアニバーサリー。 この300以上の言語に翻訳され歌われるクリスマス・ソングは、オーストリアの田舎で生まれた。

 「きよしこの夜」の歌詞が書かれたのが、1816年。オーストリアのザルツブルク州の小さな街でのこと。そして、2年後のクリスマスの時期にメロディーがつけられて、歌い継がれるようになるのだが……

 この歌が世界中で歌われるきっかけをつくったのが、チロルの旅商人一家だ。オーストリアからドイツへと国境を超え、そしてヨーロッパ各地からアメリカへと伝播。さらに世界へと広まった。

 そうしたあまり知られていない「きよしこの夜」の来歴を知る旅に出るのも、また面白い。

 2018年の冬は200年を記念して、オーストリアのザルツブルク、チロル、オーバーエステライヒの各州で、さまざまなイベントが開催される。雪に包まれたアドヴェント(キリスト降誕を待ち望む期間)に、ほっこりできるオーストリアの田舎のクリスマスを味わうのもいいものだ。

2018.09.04(火)
文・撮影=大沢さつき