ひと口に“山”と言っても、日帰りのハイキングから泊まりがけで行く本格的な登山までさまざま。山ごはんも、スタイルによって作る料理や調理道具が変わってきます。料理研究家の山戸さんが愛用するクッカーの中から最強調理ツールを、さらにそれらを使って作る山ごはんレシピをご紹介。

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◆牡蠣の炊き込みごはんのレシピ

■使う調理道具
メスティン

■材料(1人分)
・アルファ米の白米:100g
・牡蠣の燻製缶:1缶(45g)
・長ネギ:3cm(斜め切り)
・しめじ:少々(小房に分ける)
・水:160mL
・塩:小さじ1

■作り方
(1) メスティンに牡蠣の缶詰の油だけを入れて火にかけ、長ネギとしめじを加えて軽く炒める。
(2) (1)に水と塩を加えて沸騰させる。
(3) (2)にアルファ米を加えてかき混ぜ、火を止める。
(4) 上に牡蠣の身をのせて蓋をし、15分蒸らす。

 アルファ米をおいしく食べる方法を数々試した山戸さんのイチオシは、K&K「缶つまプレミアム 広島県産かき燻製油漬け」を使った炊き込みごはん。牡蠣がゴロゴロ入って、油もうま味たっぷり。

■ポイント

 大抵のバーナーは火口が1点なので、熱伝導率が高いメスティンなどコッヘルを使って調理する際は、ときどき前後にずらしながら加熱するのが焦がさないコツ。

●教えてくれたのは……
山戸ユカ(やまと ゆか)さん[料理研究家]
東京生まれ。2013年に東京から山梨に移住し、レストラン「DILL eat, life.」をオープン。玄米菜食とアウトドア料理が得意で、自然がテーマの編集ユニット・noyamaとしても活動。

最強の調理道具で作る
おいしい「山ごはん」

2018.05.28(月)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Kasane Nogawa、Wataru Sato〈cutout〉

CREA 2018年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

アウトドアのいいもの150。

CREA 2018年6月号

OUTDOOR, BEST OF BEST 150
アウトドアのいいもの150。

定価780円

「この特集に、もっと早くに出会いたかった!」。一冊を作り終えた現在の心境です。目の前の6月号には、「自分で作った雑誌に、かつてこれほど付箋をつけたことがあったかな」と驚くほどの量の付箋が……。もう、欲しいものばかり。〈アウトドアのいいもの〉が教えてくれた、「徹底的に機能性を考えるとデザイン的にも洗練される」という発見。今年いちばんワクワクしました。