Magnificent View #1390
アルムデナ大聖堂(スペイン)

(C)Jose Luis Stephens / Masterfile / amanaimages

 スペインの王宮に隣接して立つアルムデナ大聖堂。

 この大聖堂の特徴のひとつが、外観と内装の雰囲気が大きく異なることだ。外観は古典的だが、堂内はモダンで、ところどころポップなデザインも。これには、建設計画から完成までの長い年月が関係している。

 最初に建設工事が始まったのは1883年。当初は民衆からの寄付で建てる予定だったものの、寄付金が十分に集まらず、工事は遅延。さらに、1936年から約3年続いた内戦により、建設は中断してしまう。

 工事がようやく再開したのは1959年のこと。このとき、外観は当初の計画を生かしネオクラシカル様式とする一方で、内装のデザインには建築家が公募で選ばれ、時代を反映した多様な様式が採用された。

 1993年にようやく完成。2004年には、現国王のフェリペ6世と、当時テレビキャスターだったレティシア妃との挙式が行われたことで世界の注目を集めた。

Column

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2018.04.25(水)
文=芹澤和美