「愛する人と飲んでください」
甘さと微笑みにノックアウト

パーティーで「パフォーマンス、ステキでした!」と話しかけると「仲間にはギャグって言われますけどね」。照れた笑顔もステキ。
森崎和哉さんの作品。左:Belle soiree、右:Vent de mer。

 なかでも私がハートをぶち抜かれたのは「SAVOY hommage」の森崎和哉さん! 社交ダンスのように華麗な所作、カミュの解釈の熱い語り、シェイカーを振っている時のキメ顔までとにかくイケメン。極めつけは「Belle soiree(美しい夜)」と名付けたご自身のカクテルの説明。

「愛する人と飲んでほしいですね。じゃあ一人だと飲んではいけないのか? そんなことはありません。その時はバーカウンターの中を見てください。愛すべきバーテンダーがおります(ニコッ)」

 いやーん、ステキイィーッ!! 思わず心の中で紙テープを投げましたで!

 そして森崎さんは見事優勝。発表で名前が呼ばれたときはなぜか私までドヤ顔になってしまった(ファン心理って……)。カクテルも演技もパンチがあって濃厚で本当に見事でした!

田中美也子さんの作品。左:Cache cache、右:Jolie Highball。

 しかしカミュって本当に奥深い。バーテンダーの方の表現が様々なのもわかります。第2位の田中美也子さんのハイボールは本当にスッキリ爽やか。カミュの醸造法をシッカリ説明する職人的な表情は「ハンサムウーマン」という感じでカッコよかったなあ。

 オレンジを三日月に、シナモンをポートタワーに見立て「カクテルに神戸の夜景を浮かばせた」というロマンティックなアイデアも好き。

村本恭一さんの作品。左:Hedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)、右:柚桜。

 第3位の村本恭一さんの「柚桜」は舌触りがやさしくてビックリしました。今回の一番のお気に入りです。

 カミュの甘さと、柚子の酸味が絶妙に絡んで合う合う~! カミュ初心者にも絶対飲んでほしい。カクテルには金粉が。ゴージャス……!

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2018.03.16(金)
取材・文=田中 稲
撮影=釜谷洋史