いちごショートケーキ、いちご大福、いちごパフェ……愛らしくも華やかなルックスをもち、どんな素材とも相性がよく、抜群の存在感を放つスイーツ界の絶対王者、いちご。春が旬のいちごの活躍はスイーツ界にとどまらず、ついに料理の世界にも進出!

 2017年よりユニークな“ストロベリーフェア”を開催している「ハイアット リージェンシー 東京」の大谷勇洋食料理長に、いちごを使った料理のレシピを教えてもらった。

 今回紹介するのは「いちごと生ハムのピッツァ」の作り方。

 いちごを使ったピザといっても、いわゆるデザート感覚でいただくものではない。ジェノバペーストの上に2種類のチーズと生ハムをのせ、ほんのり苦みが効いたセルバチコと煮詰めたバルサミコソースで大人の味わいを演出。そしてこの本格ピザに春らしい華やかさと、軽やかさをプラスする食材が、そう、いちご!

 「いちごは甘さを追求して育てられたものではなく、ある程度の酸味があるほうが料理に向いています。今回は“とちおとめ”を使いました」と大谷シェフ。「家庭で作る場合は、市販のピザ生地を使うと簡単です。セルバチコが手に入りにくい場合は、ルッコラでも構いません」。

 料理の食材としてのいちごの新たな可能性を感じるピザレシピ、ぜひ一度おためしを。

■材料(ピザ生地1枚分)
・ピザ生地:1枚
・ジェノバペースト(バジルペースト):30g
・エクストラヴァージンオリーブオイル:20g
・いちご:10粒程度
・モッツァレラチーズ:40g
・グラニュー糖:適量
・生ハム:16g
・パルミジャーノレッジャーノ:30g
・レモン(皮):20g
・セルバチコ:10g ※ルッコラで代用可

・バルサミコ酢:100cc
・赤ワイン:30cc
・グラニュー糖:1g(お好みで)

・ハチミツ:40g(お好みで)
・黒胡椒:2g(お好みで)

2018.03.14(水)
撮影=榎本麻美
文=CREA WEB編集室