クレープやシフォンも美味!
他のカフェメニューもご紹介しましょう。
「天然酵母クレープ」には、畑の桑の実や柚子など、季節の果実を使って起こした酵母をクレープ生地に使用。注文があってから焼くクレープは、フルーティでほのかな酸味もあり、むっちりした食感。人気の「キャラメルバナナ+ヘーゼルナッツ+カカオ」は、甘さとほろ苦さ、バナナの風味とナッツの香ばしさが楽しめます。
「シフォンケーキ」は、ふんわり、むっちり。どこかカステラを思わせる懐かしい味わいです。カフェでは、生クリームをまわりに塗り、ベリーソースとヨーグルトを添えて、おめかしして出されます。
直径7、8センチある大きな「タダムギ香ルサブレ」は、石臼で小麦を自家製粉し、全粒粉にして使用しています。小麦の香りが強く、粗めのザクザクした食感が特徴。コーヒーや紅茶でゆっくり味わいたい一品。もちろん、テイクアウトもOK。
他に、タルトやパウンドケーキがあることも。
「田舎でしかできないことをやっていきたい。鶏を飼って、その卵を使ってお菓子を作ることも考えています。カフェではサンドイッチも出したい。自家製の鹿肉の燻製をクレープで食べるのもいいでしょう?」
右:2階の雑誌や絵本が置かれたコーナー。
納屋の梁や土壁を残した2階のカフェスペースは、西洋でも東洋でもなく、時代もいつかわからない物語の世界に紛れ込んだかのよう。居心地の良い異空間で、自然を感じるおやつに舌鼓。
大塚香作所
所在地 兵庫県姫路市香寺町溝口667
電話番号 090-4568-9659
https://www.facebook.com/otsukakousakusyo/
宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2018.03.11(日)
文・撮影=そおだよおこ