とびきり甘くてビッグなドーナツ!

「アバランチ・ランチ」から30分程車を走らせ、帰りに立ち寄った人気のドーナツ店「スウィート・コロラドー」。

 コロラド州を四駆で走った。その距離は約888キロ。

 アメリカンロッキーに抱かれる温泉プールはどこも景観が素晴らしく、生涯忘れえぬ経験となった。ただ、標高が高いこともあり、日差しも強く、乾燥もしていた。リップクリームをいつもポケットにしのばせ、気が付けば塗っていた。顔だけでなく身体中の保湿も心がけた。水も大量に飲んでいた。

 世界中の温泉を旅して歩いてきた経験から言うと、素晴らしい風景に出会う時には、自然環境が厳しい場合もあるのだ。

 コロラド州もそうだった気がする。それは、食べた物を振り返ってそう思う。

 ワイルドなステーキ、顎が外れそうなくらいにかぶりついたコンビーフサンド、そしてドーナツが特に美味しく感じた。

「スウィート・コロラドー」では、シナモンロールやアップルフリッター、クロワッサンドーナツが人気。

 甘いドーナツは、日本にいる時、好んでは口にしない。コロラドで食べたドーナツは日本のものとは比べ物にならないほどに砂糖がついていたが、それも沁みわたるように身体に入っていった。肉を、糖分を、水を身体が欲していた。

Sweet Coloradough
(スウィート・コロラドー)

所在地 2430 S. Glen Ave., Glenwood Springs, CO 81601
電話番号 970-230-9056
http://sweetcoloradough.com/

 懐の深い、果てしなく大きな自然に飛び込む。それがコロラド州の温泉三昧の旅だった気がしている。

【取材協力】
コロラド州政府観光局

http://visitcolorado.jp/

山崎まゆみ(やまざき まゆみ)
31カ国1000カ所の温泉を訪れ、国内外で温泉文化を考察。国土交通省任命の「VISITJAPAN大使」。跡見学園女子大学で「温泉と保養」をテーマに講義中。著書に『おひとり温泉の愉しみ』(光文社新書)、『恋に効く パワースポット温泉』(文藝春秋)など。新刊は『続・バリアフリー温泉で家族旅行』(昭文社)。