首尾一貫したこだわりとともに松山の魅力を伝える

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の完結でさらなる脚光を浴びているのが、愛媛県の県庁所在地・松山市。その松山市が、新たな手段で広報活動を開始した。

表紙を飾るのは、夏目漱石の『坊っちゃん』などでおなじみ松山のシンボル、道後温泉本館。『千と千尋の神隠し』に登場する油屋のモデルにもなっている

 首都圏住民に松山の深い魅力を知ってもらうため、去る1月16日(月)、「暖暖松山」という名前のフリーペーパーを創刊したのだ。

 タイトルの“暖暖(だんだん)”には、松山市の温暖な気候と、松山市民のホスピタリティに満ちた暖かい心、そして、“ありがとう”を意味する当地の方言“だんだん”が掛けられている。つまりはトリプルミーニング。誌名からしてなかなかに手が込んでいる。

 松山ならではの暖かみを感じ取ることができるように、この「暖暖松山」は、ありきたりの観光パンフレットやフリーペーパーとは一線を画しているというわけだ。

 一度手にしたなら、必ずや、企画、写真、デザインにいたるまで、首尾一貫したこだわりが伝わってくることだろう。その結果、確かに、いつまでも大切に手元に置いておきたい雑誌に仕上がっている。

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2012.02.10(金)