おとなになって、高級なレストランに行くようになったし、おしゃれな料理もたくさん知っている。でも、ふとした瞬間に、母の手料理が恋しくなったりしませんか?

 カレー、生姜焼き、ハンバーグ、肉じゃが……。慣れ親しんだあの味に出合える、ほっとできる家庭料理のお店をご紹介。

» 第2回 からだがほしがる「野菜」
» 第3回 やっぱり食べたい「魚」
» 第4回 おとなになっても好きな「カレー」
» 第5回 ふっと恋しくなる「生姜焼き」
» 第6回 ニッポンのうまい「洋食」
» 第7回 懐かしの「卵焼き」
» 第8回 ときどき食べたい「ハンバーグ」
» 第9回 ほっこりやすらぐ「汁もの」
» 第10回 ぐつぐつ「煮物」
» 第11回 結局おいしい「ごはん」

【おふくろの味】
#01 鶏の唐揚げ

 皿いっぱいに盛られたとりからを、家族で競って食べたあのころ。おとなになっても、お酒に合うおつまみとして、やっぱり大好きなまま。

変わらぬ味が人気の洋食屋さんのおつまみ

◆ レストランあずま[銀座]

若鶏の唐揚げ 580円。メニューは、昼と夜で価格が変わる。隠れ家のような地階の席も人気。

 今年46年目を迎える銀座の洋食屋。銀座というと構えてしまいそうだが、メニューのサンプルケースや赤いギンガムチェックのクロスが郷愁を誘う。創業以来の看板メニューであるオムライスや豚のじゅうじゅう焼きに加え、17時からおつまみとして提供している若鶏の唐揚げもファンが多い一品。シンプルな味つけだからこそ、さくっと香ばしい食感が引き立つ。

卵のふわとろ感が絶妙のケチャップオムライス(カニクリームコロッケ付き) 1,200円。
オニオンソースをかけた豚のじゅうじゅう焼き 900円。オニオンソースは、代々の料理長のみにレシピが受け継がれている。

レストランあずま
所在地 中央区銀座6-7-6 西六ビル1F
電話番号 03-3571-0392
営業時間 11:30~21:30(L.O.)
定休日 無休
席数 45
料金 日替りランチ 850円(税込)、17:00からの飲み放題(90分) 1,200円
※カード利用可、夜は予約が可能

2016.05.24(火)
文=秋山由佳里
撮影=石川啓次

CREA 2016年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

だらだらリラックスのすすめ。

CREA 2016年6月号

がんばりたくない人のための
だらだらリラックスのすすめ。

定価780円