Magnificent View #957
プノンペン王宮(カンボジア)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 フランス統治時代の洋館と仏教寺院が混在するカンボジアの首都プノンペン。その中心地を流れるトンレサップ川沿いに、この国の王宮は立つ。

 ここに王宮が築かれたのは1886年。後にフランス人の建築家により、現在のようなレンガ造りの建物に改装された。

 広大な敷地内には、いくつかの建物が立つ。その一部は一般公開され、大理石の階段がある即位殿や、王家が使用していた日用品を展示した宝物殿などを見学できる。

 外はバイクが行き交いにぎやかだが、敷地内に一歩入れば、喧騒を忘れてしまうほど静か。気温が高くなる前の朝や、夕刻の散策も気持ちがいい。

 とはいえ、ここは今も国王が暮らす場所。ひざが見えるスカートやノースリーブなど肌の露出が多い服はご法度、帽子も取らなければならない。訪ねるのなら、服装には注意したほうがよさそうだ。

Column

今日の絶景

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2016.05.14(土)
文=芹澤和美