図面に「木製遊具撤去 5基」
筆者は、東園パンダ舎の解体工事(上野動物園正門前広場周辺再整備準備工事)の図面を7月31日(金)に入手した。
数十枚の図面のうち、「仮設計画図(参考図)」には、「旧パンダ舎入り口 モザイク装飾壁の記載」がある。これはエントランスにある、石造りの通称「逆立ちパンダ」のこと。図面には「残置の上、本解体工事後 一般観覧を想定」と記されているが、この場所で保存・公開するか、あるいは別の場所とするかは決まっておらず、変更の可能性がある。
一方で、「外構撤去図1」の「パンダ舎屋外仮設・撤去・移設 一覧表」には、「木製遊具撤去 5基」「サイン(パンダ)撤去」などが記されている。この「木製遊具」は木組みやハンモックのこと。図面には、それぞれの位置が掲載されている。「サイン(パンダ)」は、2010~2011年の改修工事でエントランスに設けられた、タイル製の5頭のパンダのことだ。
「外構撤去図1」には、「移植・撤去樹木一覧表」もある。この樹木のほとんどは、解体工事で使う搬入路を仮設する際に支障となる樹木で、移植または撤去(伐採)の予定。場所は、仮設門の跡地の北側、東京都美術館の近くだ。
パンダがいた屋外放飼場の樹木は、7月18日(土)の記事で伝えたとおり、この解体工事では移植または撤去されない予定だ(東園パンダ舎の跡地に建設予定の動物園ホールの敷地面積は未定)。ただし例外として、「幹周397cm、樹高16.5m」と表に記されているケヤキは、屋外放飼場の非公開エリアにある。都によると、樹木診断で不健全との判定になり、状態が悪いため撤去する予定だ。
東園パンダ舎の公開とパネル展の開催は7月25日(土)~8月11日(火・祝)の予定だったが、8月16日(日)まで延長することを上野動物園が7月29日(水)に発表した。8月16日(日)までなら、お盆休みで遠方から来園できる人が増えるかもしれない。しかも最終日はリーリーの誕生日だ。
パネル展の最後に設置されているのは、西園パンダ舎で生まれ育ったシャオシャオとレイレイのパネル。東園パンダ舎で培われた飼育や繁殖の経験と技術が、西園パンダ舎へ着実に引き継がれていることを示唆しているように見える。
解体工事の期間は8月17日(月)~2027年2月の予定。最初は、高さ約3mのフラットパネルによる仮囲いを設置するための試掘や埋設管の有無の調査をして、終わり次第、仮囲いを設置していく予定だ。既報のとおり、上野動物園は、東園パンダ舎を再度確認して、保存できるものがあれば保存することも検討している。パネル展の終了後、都と確認しながら判断したい意向だ。場合によっては、図面で「撤去」となっていても、もしかしたら保存されるものがあるかもしれない。劣化の激しさなどから、たとえ保存ができなくても、東園パンダ舎に思い出がある人にとって、ここは大切な場所であり続けるだろう。

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