アメリカ生活で学んだこと
阿川 ということで、1年間のアメリカ生活で分かったことがいくつかあります。
近田 それは知りたいなあ。どんなこと?
阿川 現地に身を置いたからといって、その国の言語が自然に上手くなることはない。人間には、努力が必要なんだという冷徹な事実を突きつけられました。
近田 現実は厳しいねえ(笑)。
阿川 日常で駆使する語学力が稚拙になると、脳味噌そのものの働きもそれに比例して低下しちゃうんですね。
近田 他に、新鮮な発見はありました?
阿川 スミソニアンの保育園では、系列の美術館だとか動物園だとかに子どもたちを連れて行くんですけど、そこでの教育というのが、押しつけがましく知識を詰め込むんじゃなく、子どもたちの自主性や感受性を重んじた自由なものなんです。
近田 アメリカっていう国の一番の魅力は、そこにあるよね。まあ、今のアメリカを見ると、ちょっと情けなく感じちゃうところもあるけど。
阿川 たった1年の滞米生活でしたが、いろんなことを学びましたね。
近田 帰国後は、週刊文春の長寿連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」をスタートさせるなど、さらに活動の場を広げていくわけですが、ここで時間が尽きました。続きはまたゆっくり!
阿川 ぜひよろしくお願いします!
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阿川佐和子(あがわ・さわこ)
1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。1983年から「情報デスクToday」(TBS系)のアシスタント、1989年から「筑紫哲也 NEWS23」(TBS系)のキャスターを務める。現在は、「ビートたけしのTVタックル」「日曜マイチョイス」(テレビ朝日系)、「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん ~昭和の大先輩とおかしな2人~」(BS12)にレギュラー出演中。1993年には、週刊文春にて「阿川佐和子のこの人に会いたい」がスタート、現在まで続く長寿連載となる。2012年に上梓した『聞く力――心をひらく35のヒント』(文春新書)は、ミリオンセラーを記録し、年間ベストセラー第1位に輝いた。最新刊は、『年とる力』(文春新書)。
近田春夫(ちかだ・はるお)
1951年東京都世田谷区出身。慶應義塾大学文学部中退。75年に近田春夫&ハルヲフォンとしてデビュー。その後、ロック、ヒップホップ、トランスなど、最先端のジャンルで創作を続ける。文筆家としては、「週刊文春」誌上でJポップ時評「考えるヒット」を24年にわたって連載した。著書に、『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』(リトルモア)、『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』『グループサウンズ』(文春新書)などがある。最新刊は、半世紀を超えるキャリアを総覧する『未体験白書』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。
X @ChikadaHaruo

年とる力
定価 1,045円(税込)
文藝春秋
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