【冬の食材】 れんこん

「れんこん」のマクロビレシピのれんこん写真

 「れんこん」は昔から咳止めの効果が知られてきました。これはれんこんに含まれるタンニンというポリフェノールの一種の成分によるものです。タンニンには消炎効果があるのでれんこん湯やれんこん飴として、咳止めの他に喉の痛みにもよく用いられてきました。乾燥シーズンの真っただ中には、マスクや加湿器も心強いアイテムですが、内側からも対策を取りたいものですね。

 さらには、食物繊維やねばり成分ムチンも豊富なので、整腸作用もあり、胃や粘膜の保護にも役立ち、美肌効果もあります。きんぴらや煮物の他、すりおろしてだし汁に入れて煮ると、とろみがついて美味。またうすくスライスしたものを低温の油でカラリと揚げたチップスもおすすめです。寒い時期、おかず選びに迷ったられんこんをチョイス!!

 風邪予防とお肌の乾燥対策に是非お役立て下さいね!

◆「れんこん」のマクロビレシピ

れんこんと里芋のミート風グラタン

 2種のソースと里芋のねっとりとした食感がやみつきになる、寒い季節にピッタリなれんこんを使ったマクロビレシピ。オールベジとは思えないしっかりとしたコク出しの決め手は干しシイタケ!

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中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18

撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp

Column

自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ

週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。

2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平