穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
「生姜」の味噌ディップ
生姜の辛みが練りゴマと合わさることでマイルドになり、辛い物が苦手な方でも食べやすいディップの作り方をご紹介します。
味噌は消化の良いタンパク質と女性に嬉しい大豆イソフラボンを豊富に含む発酵食品です。加えて、ゴマのセサミンパワーと生姜の抗酸化力の相乗効果で強力なアンチエイジングメニューとなります。
日持ちがするので、冷蔵庫に常備してぜひ毎日の食卓に取り入れてくださいね。オイルを変えたり、味噌の種類を変えることで色々なアレンジを楽しめますよ。
【旬の食材】生姜
「生姜」は東南アジアが原産ですが、その辛みと香りから陽性の食材に分類されます。
古くから薬効が高い食物として用いられ、さらに最近の研究ではショウガオールという成分に高い抗酸化作用があり抗ガン性があると言われています。また、殺菌効果も高いため、カビが生えやすく食中毒のリスクが高まる今の時期におすすめの食材です。
マクロビ的には辛み食材に分類されており、全般に肺や大腸にトラブルがある人におすすめです。これらの臓器に負担のある人の特徴は小鼻の脇が赤かったり、黒ずんでいたり、頭皮が脂っぽく抜け毛が多かったり、肌の色が白すぎたりすることが多いようです。心当たりのある方は、日々の食事に生姜を取り入れて対策してくださいね。
じめじめと不快な梅雨時は、蒸し暑かったり、逆に長そでの上着が必要なほど肌寒い日があったりで体調管理が難しい季節です。血管を広げ、血流を良くして免疫力を高める作用のある生姜を積極的に取り入れることで、気候による体感ストレスに負けない体作りをしていきましょう。
2015.06.14(日)
文=中村恭子
撮影=秋元良平