穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。

「クレソン」のフリット

 ビタミン、ミネラルたっぷりのクレソンを、サクッと軽い衣のフリットに仕上げます。卵白を使った衣のような軽い食感に仕上げるコツは、衣に混ぜる少量のオイル。

 クレソンに豊富に含まれるβカロテンは強い抗酸化力をもち、皮膚や粘膜を強くしてくれる栄養素で、油と一緒にとると吸収率が高まります。

 揚げ物はカロリーが高いと敬遠されがちですが、衣の種類や量に気を配れば腹持ちも良く、結果、摂取カロリーを抑えられるという効果もあります。ダイエットを心掛けている方も安心ですね。その際の揚げ油はぜひ良質のものを選ぶようにしましょう。

 オリジナルのハーブソルトと一緒に、レモンをきゅっと絞って召し上がれ。

【旬の食材】クレソン

 「クレソン」は、わさびの仲間でヨーロッパ原産の緑黄色野菜。独特の香りと爽やかな辛みがあり、わさびと同様に抗菌作用もあるので梅雨時の食中毒予防にぴったりの食材です。

 また、粘膜を強くし丈夫な皮膚を作るβカロテン、美肌作りに欠かせないビタミンC、代謝を促すビタミンB群などの含有量は野菜の中でもトップクラスです。加えてカルシウム、鉄などのミネラル類も豊富に含んでいるため、血液の酸化防止や貧血予防効果があり、女性にとっては頼もしい野菜です。

 春が旬の野菜ですが、きれいな水辺や湿地で野生化し繁殖するほど強い野菜で、今では通年出回るようになりました。マクロビ的にも強い生命力を持つものを食べることは、そのエネルギーを取り入れることができるものと考えます。

 クレソンは、サラダで食べたり、おひたしにしたりと色々なお料理に使うことができますが、おすすめは油を使ったお料理に仕上げること。含まれるβカロテンは油と一緒にとることで吸収率がぐんと高まり、美肌作りに役立ちます。

 付け合せのイメージが強い野菜ですが、調理の工夫でメイン料理にもなります。サクッと揚げて、クレソンパワーをたっぷり吸収してくださいね。

2015.05.22(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平