【冬の食材】 大和イモ(左)、長芋(右)

「山芋」のマクロビレシピ素材写真

 「山芋」はよく目にする大和イモや長芋の他、自然薯、イチョウ芋など色々な品種がありますが、いずれも漢方では滋養強壮に用いられ、スタミナ満点の食材です。マクロビでは体を温める陽性の食材で、特に下半身の血流を良くして温める効果が高く、冷え性の方に良いと言われています。

 またコレステロール値や血糖値を抑制したり、肝臓や腎臓の機能を向上させたりする効果もあると言われています。肝臓は、アルコールの分解や、糖、脂肪の代謝だけでなく、薬品の解毒も行う臓器です。今の時期、風邪を引いたりしてお薬を服用している方も多いはず。そんな方は肝臓がお疲れモードかもしれません。

 また温かいコーヒーや紅茶のティータイムはホッとするひと時ですが、利尿作用の強い嗜好飲料は腎臓を酷使してしまいます。そんな方は山芋のお料理で体の中を労わってあげてくださいね。

 寒い時期、日々の食卓に山芋を取り入れて、下半身の冷えを取り、はたまた肝臓・腎臓まで元気にしてあげましょう!

◆「山芋」のマクロビレシピ

山芋とお豆腐のフラン

 スタミナ満点の「山芋」のマクロビレシピ。山芋とお豆腐に、ターメリック(ウコン)で卵色に色付けして。ふんわりとクリーミィな口当たりは卵を使ったフランに負けないおいしさです。

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山芋と米粉のドーナツ

 すりおろした山芋をつなぎに、米粉を使い、もちもちしたグルテンフリーのドーナツのレシピを紹介します。外はさっくり、中はもっちり、食感の違いを楽しんでください。

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山芋の餅巾着風

 山芋をすりおろして油揚げに詰め、おでん種にも使える巾着を作ります。煮汁がたっぷり染み込んだ餅巾着ならぬ“山芋巾着”は、食べごたえ抜群です。

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2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平