Magnificent View #668
ドン・ルイス1世橋(ポルトガル)
ポルトガル北部の港湾都市ポルトに架かる、ドン・ルイス1世橋。ドウロ川を挟んで、ポルトの中心部とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいる。
この橋をデザインしたのは、エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの愛弟子、テオフィロ・セイリグ。1881年から約5年かけて建設された。
橋のサイズは、長さ385メートル、幅8メートル。上段と下段のある2階建て構造となっているのは、両岸に高低差があるため。かつては、上下ともに人と車の通行路だったが、現在はご覧のように、下段は車道と歩道が、上段はメトロ専用の道となっている。
対岸に見えるのは、赤い屋根の建物が連なるポルト旧市街。美しい古都にしっくりと馴染むこの橋は、人々の生活の足として、また絶景が見られる場所としても親しまれている。
Column
今日の絶景
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2015.07.30(木)
文=芹澤和美