次々に浮かぶアイデアを形に
スコーンは「豆乳とはちみつ」「ドライチェリーとくるみ」の2種類。優しい甘さで、さっくり、しっとりした食感。何もつけず、そのまま食べるのがいい。「スコーンの裏が焦げているのは、土鍋で炊くご飯のおこげが美味しいのと同じなんです。自家製のかぼちゃをほっくほくに蒸して使ったりと、次々にアイデアが浮かぶんですよ」と松島さんは微笑みます。
次は、スティック状のクッキー2種。カリカリの「ポテトスティック」はジャガイモを練り込んで、ほんのり甘い。「ぽりぽりグリッシーニ」は酒粕、乾燥の梅干しを使い、お酒のお供にぴったりです。
「オートミールのサブレ」は、ブルーベリー入りでサクサク。「バナナせんべい」はバリッと固めのしっかりした食感。「チャイの米粉ぼうろ」は、スパイスのきいた素朴な味わい。
リンゴの甘味とクランベリーの酸味のさわやかなハーモニーが楽しめる「アップルクランベリー」。ニンジンと香ばしいピーカンナッツの「やさいのおやつ」。
「玄米・バニラフレーク」は、松島さんのお気に入りで、『お菓子ミステリー』という本にあるクッキーをアレンジしたものだそう。
これらすべてが、卵と乳製品を使っていないお菓子。見た目や味わいはもちろん、様々な食感が楽しくて、あれもこれもと買いたくなってしまいます。
「次は、小麦粉アレルギーの方や子供さんが食べられるように、小麦粉を使わないお菓子を作らなくては」と松島さんは意欲的。すでに「きな粉のクッキー」と「おからのクッキーゴマ味」は大成功。
「バターや卵入りクッキーと一緒に並んでいても手に取っていただけるおいしさ。でも、どちらも和風の味なので、味付けに関してはもうひと工夫したい。小麦粉なしでもおいしいクッキーを焼けるように頑張ります」
2015.06.14(日)
文・撮影=そおだよおこ