オーロラがよく見える2つの村、ネッリムとイナリへ
極北の冬のハイライト、オーロラが最もよく見られるのは、“オーロラベルト”と呼ばれるエリア。ラップランドはすっぽりその下に入っているが、帯の中でも、照明などがなく暗ければ暗いほど、見られる可能性が高いという。そこで目指したのが、フィンランドで3番目に大きな湖、イナリ湖の畔の町、ネッリムとイナリだ。
ネッリムはイヴァロの中心地から北東へ約42キロ、イナリ湖の東に位置する。ロシアとの国境までわずか9キロにあり、かつては北極海へ続く道の途上にあったそう。うねるような丘と湖が広がり、夏には釣りやボート遊びが楽しめるらしいが、冬は雪深い一面の銀世界が広がる。
一方、イナリはイナリ湖の西側。数軒のホテルや先住民族サーミの博物館「シーダ」などの見どころがある、小さなリゾートタウン。車の往来も見かけ、ネッリムに比べ随分と町らしく思える。
夏には湖に浮かぶ小島でサーミの聖地のウコンキヴィを訪ねるツアーが開催され、冬はオーロラが観測できる穴場として近年、人気が上昇中だ。オーロラツアーでは町の灯りのない湖上へ向かうが、ホテルからでも夜空を見上げると観測できることも。
ネッリムとイナリ、どちらのエリアもオーロラをはじめ、犬ぞりやトナカイ牧場、氷上フィッシング、スノーモービルなどの極北のアクティビティが体験できる。雪に包まれたラップランドならではの厳冬のお楽しみ。想像を超え、これまでの価値観も吹っ飛ぶほどエキサイティングだ!
【取材協力】
Lapland-The North of Finland
URL http://www.onlyinlapland.com/
【情報提供】
フィンランド政府観光局
URL http://www.visitfinland.com/ja/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
オーロラ輝くフィンランド北部で
ラップランドの文化に浸る旅
2015.04.27(月)
文・撮影=古関千恵子
RANKING
- HOURLY
- DAILY
- WEEKLY
- MONTHLY
FROM EDITORS おやつや小ネタなどCREA編集部からのアレコレ
BOOKS
2024年10月15日発売
2024年10月16日発売
2024年10月24日発売
2024年10月7日発売