川沿いの営みを眺め、疾走感を楽しむクルージング
ロングテールボートに戻り、次は入り組んだ支流の運河へ。けれどその前に、チャオプラヤ川との水位を調整するための水門を抜けなくてはならない。水門の前で順番を待ち、数隻ずつ門をくぐって石造りのハコの中に。乗船していると気付かないけれど、水位調整がされたのちに、反対側の扉から支流へ。ちょっとしたプロセスながら、何かが始まる期待にワクワクも高まる。
運河の支流に出たロングテールボートはバリバリとエンジン音を立てて、川面を疾走。幅が狭い水路なのでスピード感もひときわだ。川の両側には、半壊したような水上生活の家もあれば、屋根付きの桟橋をもつお金持ちの家もあり、あらゆる層の民家がひしめいている。たまにテラスからナマズ釣りをしている住民や、夕涼みをしている家族を見かけることも。最近は若手アーティストによるギャラリーも川沿いにお目見えしているもよう。
川面から見上げる、リバーサイドの暮らしがびゅんびゅんと目の前を飛んでいく。この爽快なライド感、気持ちいい! おすすめしたいバンコク観光のひとつだ。
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2015.04.10(金)
文・撮影=古関千恵子