Magnificent View #462
黄龍風景区(中国)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
黄色の龍が山脈を昇り、天に向かって舞い上がっていく姿にたとえられる黄龍風景区。龍に見える景観を作り出すのは、石灰質が堆積してできた黄色い岩肌と、エメラルドグリーンに輝く無数の池、そしてそこを流れる透明な水の流れだ。
太古は海底だったこの地は、サンゴの堆積によってできた石灰岩が隆起し、そこが氷河に浸食されて巨大な渓谷となっている。その渓谷に、5000メートル級の山脈から石灰分の豊富な水が流れ続けた結果、あちこちに石灰華が沈殿し、エメラルドグリーンの美しい沼や滝、池が形成された。
エメラルドグリーンやアクアブルー、黄金色に見える池や川が約7.5キロに亘って続く様子は、龍の名に恥じない雄大な眺望。
一帯は、絶滅危惧種であるジャイアントパンダや、孫悟空のモデルといわれる金糸猴(きんしこう)の貴重な生息地でもあり、ユネスコの生物圏保護区に指定されている。
文=芹澤和美
