3品目は卵でとじて「ごぼう入りのきつね丼」に

 ごぼうを使って、何か新しい料理を考えたくなった。新しい、というほどでもないけど、油揚げと一緒にめんつゆで煮て、卵でとじてどんぶりにしたら中々おいしかったので、ご紹介したい。

 ささがきにしたごぼうを軽く水にさらして、ざるに上げておく。ひと口大よりちょっと大きめに切った油揚げと一緒に小鍋に入れ、ひたるぐらいのめんつゆ(好みの味に希釈したもの)で煮て、ごぼうがしんなりしたら、ひとつかみの刻んだ三つ葉を加え、溶き卵を入れて、軽く煮たらできあがり。

 いわば、ごぼう入りのきつね丼だが、また食べたくなる味だった。三つ葉とごぼうと甘めのおだし、相性がいいな。卵でとじないで、そのまま煮ただけをおつまみにしてもよさそう。秋の夜長の晩酌に、また作ろう。

 というわけで今回は、ごぼうをテーマに3品ほど作ってみました。突然ですが、7年ほど続いたCREAでの連載は今回で最終回。「罪悪感撲滅自炊入門」シリーズから、ずいぶん長いことお世話になりました。

 料理は「自分がやりたいように、やりやすいように」が一番大事、をモットーに書いてきましたが、ちょっとはお役に立てたでしょうか……? 日々の料理との付き合い方のコツ、またどこかでお話できればと思っています。

 今まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)、『はじめての胃もたれ 食とココロの更新記』(太田出版)がある。
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